中国食糧大手の中糧集団、「森林減少ゼロ」ブラジル産大豆を初めて輸入

中国食糧大手の中糧集団、「森林減少ゼロ」ブラジル産大豆を初めて輸入

 【新華社天津6月4日】中国食糧大手の中糧集団(COFCO)が輸入する「森林減少ゼロ・植生破壊ゼロ」(ゼロ・デフォレステーション)のブラジル産大豆を積んだ貨物船が5月31日、ブラジルのバルカレナ港から1カ月余りの航海を経て天津市の天津港に到着した。このブラジル産ゼロ・デフォレステーション大豆の輸入が実施されたことで、中国が積極的に進める持続可能な発展の生き生きとした実践が世界の市場に示された。

 今回の取買い付けは中糧集団傘下の中糧国際と、中国乳製品大手の中国蒙牛乳業傘下の中国現代牧業が昨年の第6回中国国際輸入博覧会で契約したもので、世界経済フォーラム熱帯雨林保護アライアンスが契約に寄与した。無事同市に到着した大豆は、COFCO傘下の中糧佳悦(天津)が加工を行った上で中国現代牧業へと引き渡される。

 ゼロ・デフォレステーション大豆は、栽培地が森林の減少や植生の破壊が伴わなく生産した大豆を指す。これらの大豆を販売することで、貿易や市場の手段を通じて農業生産過程に存在する森林伐採や植生破壊の問題を効果的に抑制することができる。

 中糧国際は現在、ブラジルから直接買い付けた大豆の100%トレーサビリティーを実現しており、次の段階として2025年に中南米の主要生産地域に、ゼロ・デフォレステーション大豆のサプライチェーン(供給網)を構築することを計画している。(記者/李帥)

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