マクドナルドが紙ストローをプラスチックに戻した? ネットで情報拡散 同社に見解を聞いた

ストローは商品によってプラスチック(左)と紙を使い分けている【写真:Hint-Pot編集部】

大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドが紙ストローをプラスチックに戻したのではとの声が4日、ネット上で拡散されています。紙ストローは2022年10月より導入された後、その使い勝手を巡り、賛否両論の声が上がりました。紙ストローを巡る方針について、日本マクドナルド株式会社に見解を聞きました。

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「これは朗報!」 ネット上で歓迎の声も

マクドナルドは、地球環境への配慮から、プラスチック対策を発表しています。22年の紙ストロー、木製カトラリーの提供に続き、23年12月からはサラダの容器を紙製の容器に変更しています。公式サイト上では、「2025年末までに、お客様提供用容器包装類を、再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材に変更します」としています。

そんな中、ネット上では3日から、「マックのストローがプラに戻っている!」との投稿が拡散しました。画像も添えられており、確かに飲み物にプラスチックのストローが刺さっています。

投稿を見た人からは、「紙のストローが苦手だったから戻ったのなら嬉しい」「この店英断すぎる」「紙は子どもにも不評で、最近行ってなかったです」「プラの方がふにゃふにゃにならないからいい」「これは朗報!スタバもフラペチーノのストロー全部プラに戻して欲しい……」など歓迎の声が上がりました。一方で、現クルーや元店員からは「単に紙ストとプラスト入れ間違いもありますね……」「普通に店員の入れ間違えか紙ストローの在庫切れの可能性のほうが300%ぐらいは高い」と冷静な意見も上がっています。

マクドナルドは紙ストローを止めるつもりなのでしょうか。

同社に聞くと、「SNSの投稿は拝見しておりませんが」と前置きした上で、「お客様からご要望があった場合は、プラスチックのストローの提供もしておりますが、基本的に紙に移行しているという方針には変わりはございません」と回答しました。

紙ストロー移行後も、マックシェイクや子ども用ストローは、引き続きプラスチックストローを提供。また、紙ストローの商品でも客から希望があればプラスチックに交換することが可能です。

憶測否定、“例外の店舗なし”を強調

また、一部の店舗に限り、試験的にプラスチックのストローに戻しているのではないかとの推測についても、「(通常のドリンクを含め)全面的にプラスチックストローでお出しするという方針の店舗はございません」ときっぱりと否定しました。

プラスチック対策以外にもハッピーセットのおもちゃのリサイクルや食品ロス削減など、地球に優しいさまざまな施策をグローバルに進めている同社。紙とプラスチックが店舗に混在する中で、改めてストローを巡る関心の高さを示すことになりました。

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