妙高市の花〝シラネアオイ〟広めたい 妙高里山エコスクール 妙高高原中生徒と植栽

シラネアオイの苗を植える参加生徒

妙高市妙高高原地域で里山整備に取り組む「妙高里山エコスクール」(同市関川、藤田善衛太代表)は、市の花「シラネアオイ」を育て広める活動に力を入れる。妙高高原中生徒の協力を得て5月30日、学校に程近い星野公園に苗30ポットを植栽した。生徒は今後、水やりなどを担当する。

同団体は会員6~10人で活動。絶滅危惧種でもあるシラネアオイを手分けして種子から育てている。同公園で昨年6月、初めて会員と生徒が協働で発芽2年目の苗30ポットを植栽。今春、3年目を迎えた苗が一部開花した。

本年度は同校から生徒会役員、環境委員会委員と有志の計24人、会員3人が参加。土を丁寧に掘り、根づくように植えた。環境委員会の岸本海斗委員長(3年)は「妙高高原を代表する花としていろいろな人に知ってほしい。きれいに咲くのが楽しみ」と話した。

藤田代表(83)は「乾燥させないよう育ててほしい。いっぱい咲き、多くの市民に観賞してほしい」と願いを伝えた。

◇植栽活動の 協力者募集

同会は本年度、市「地域の元気づくり活動助成金」を活用し、童心山遊園(同市毛祝坂)を拠点にシラネアオイの植栽活動を行う。最終的に1000本以上の定植が目標。今秋には生徒の協力も得て、種の採取、ポット苗作りを予定しており、協力者を随時募集している。

問い合わせは同会(電070・2819・4440)へ。

指導する藤田代表
シラネアオイの花(妙高市総務課提供)

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