日本人若手ドライバーが欧州で活躍。山越陽悠がイタリアF4で2連勝。加藤大翔がフランスF4で初優勝飾る

 5月31日〜6月2日にイモラで開催されたイタリアF4第2戦で山越陽悠(やまこし ひゆう)が2連勝、5月11〜12日にレデノンで開催されたフランスF4第2戦では加藤大翔(かとう たいと)が1勝を飾りポイントランキングでトップに浮上するなど、欧州ジュニア・フォーミュラでシーズン序盤から日本人若手ドライバーが活躍をみせている。

 フランスF4で初優勝を飾った加藤は2007年生まれの16歳。2023年にホンダレーシングスクール鈴鹿(HRS鈴鹿)フォーミュラクラスの首席スカラシップ(奨学制度)を獲得し、今季はホンダのドライバー育成プログラムであるホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)からフランスF4に参戦している。

 3月30日〜4月1日にノガロで開催された第1戦ではレース1で2位を獲得。レース2は悪天候によりセーフティカー(SC)スタートとなるも2周で赤旗終了となるもレース3では3位となり、海外フォーミュラ初挑戦となった初戦でダブル表彰台を獲得。そうして迎えた第2戦レデノンではレース1で2位、レース2で5位に入るとレース3で初優勝を飾り、第2戦終了時点でフランスF4のポイントリーダーに浮上した。

 一方、昨年から欧州のFIA F4シリーズに挑戦する山越は2006年生まれの17歳。昨年はフランスF4、スペインF4に挑戦し、今季はファン・アメルスフォールト・レーシングからイタリアF4、ユーロ4(8月〜10月にイタリアとオーストリアにて開催されるFIA F4シリーズ)に参戦している。イタリアF4第1戦ミサノではレース1で6位、レース2で4位、レース3で4位と、開幕大会では惜しくも表彰台には届かなかったが、第2戦イモラでは3レースすべてでポールポジションを獲得した。

 レース1では2番手でチェッカーも上位のペナルティにより繰り上がりでイタリアF4初優勝。続くレース2ではトップチェッカーを受けイモラで2連勝を飾った。レース3ではトップ走行中にターン14のボラードに接触しフロントウイングにダメージを負い27位となったが、山越は第2戦イモラ終了時点でイタリアF4のポイントランキング2位に浮上を果たしている。

 山越、加藤のシーズン序盤での優勝は、今後それぞれのタイトル争いに向けても弾みになったに違いない。海外で活躍する日本人若手ドライバーの今後の活躍にも注目だ。

2024年イタリアF4第2戦イモラ トップでターン2を迎えた山越陽悠(ファン・アメルスフォールト・レーシング)
2024年イタリアF4第2戦イモラ 山越陽悠(ファン・アメルスフォールト・レーシング)

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