新潟駅バスターミナルで危険な横断相次ぐ-中原市長が現地視察も「横断歩道設置は困難」【新潟】

「横断歩道設置は困難」

3月に開業した新潟駅バスターミナルでは、乗り場を移動する際にバスの専用車線を横断する人が相次いでいます。

4日、新潟市の中原市長が現地を視察し、改めて横断歩道の設置は困難との認識を示しました。開業から2カ月がたった新潟駅バスターミナル。駅の南北がつながり、便利になったという声がある一方で…
■岡拓哉アナウンサー
「あ、いまひとり高齢の方が横断をしてしまっています。また横断歩道のないところを渡っている人がいます。」

バス専用車線を横切る、危険な横断が相次いでいました。万代口側と南口側に横断歩道がありますが、ターミナル内の約250mの区間は横断禁止。向かい側の乗り場に移るには、横断歩道まで歩くか、駅の2階を渡らなくてはいけません。
■岡拓哉アナウンサー
「そこで新潟市は、新たな対策に乗り出しました。デジタル案内板での横断禁止の表示や、黄色いポスターを構内に貼ったほか、階段にはエスカレータやエレベーターまでの動線を案内する表示も掲示されました。」

また、利用者が直接、目的のバス乗り場に向かえるよう、JR新潟駅構内にも乗り場の案内表示を設けました。
4日、現状を視察した新潟市の中原市長は...
■新潟市 中原八一市長
「これだけやってもらえただけでもね。」

市によると、「横断歩道を設置してほしい」という声が多く寄せられていると言いますが、中原市長は、「横断歩道を設置することは困難だ」と改めて強調しました。

■新潟市 中原八一市長
「新潟駅がこれまで以上に大きくなって利用が不便なところもあると考えている。バスターミナル内は大変危険なので横断歩道を、少し遠回りになるが利用してもらえたら。」

中原市長は「今後も必要があれば対策する」としたうえで、来年度末に新潟駅万代広場が完成すれば「より使いやすい動線になる」と説明しました。

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