【前橋競輪・GⅢ三山王冠争奪戦】小林泰正 地元で記念初優勝「ラインのおかげでここまで来られた」

地元で記念初制覇を飾った小林泰正は、王冠をかぶるポーズで喜んだ

前橋競輪GⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛「開設74周年記念 三山王冠争奪戦」の最終日(4日)、12Rで決勝が行われ、小林泰正(29=群馬)が初日から4連勝の完全Vで自身のGⅢ初制覇に花を添えた。また、9RのレインボーカップA級ファイナルは片折亮太が制し、2着の高橋昇平、3着の加賀山淳の3人は5日付けでS級へ特別昇級となる。

小林は1着でゴールを突き抜けると、何度も右こぶしを突きあげた。「同期がどんどん活躍する中で、自分は取れていなかったので」。トレードマークの笑顔がいつも以上にはじけた。

レースは前を託した真杉匠が前受けから突っ張り先行。最終バック手前で僚友が後退すると、前だけを見て踏んだ。チャレンジも含めて地元では初優勝。「ラインのおかげでここまで来られた」と仲間たちに感謝する一方で「真杉や森田(優弥)と比べて自力が劣る。前後が逆になってもやらせてもらえる関係になりたい」と先を見据えた。

次走は中5日で岸和田GⅠ高松宮記念杯。王冠を手にした小林は、さらなる高みを目指して前へ進み続ける。

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