F16でロシア領内への攻撃可能 供与予定のオランダなど表明

オランダ・アイントホーフェンの空軍基地でF16戦闘機を視察するウクライナのゼレンスキー大統領(右から2人目)ら=2023年8月(ロイター=共同)

 【キーウ共同】オランダのオロングレン国防相は4日までに、ウクライナに供与予定のF16戦闘機を使ったロシア領内への攻撃は可能との考えを示した。ニュースサイト、ポリティコのインタビューに答えた。オランダは今年後半以降、計24機を順次供与する見通し。報道によると、デンマークのラスムセン外相もウクライナに供与予定の計19機のF16でロシア領内の軍事施設を攻撃可能との考えを表明している。

 米国もウクライナに対し、米国供与の兵器を使った限定的なロシア領攻撃を容認したばかり。ウクライナ軍がロシア軍の攻勢に直面する中、欧米はウクライナ支援のレベルを上げている。

 アジア安全保障会議を開催したシンガポールでインタビューに応じたオロングレン氏は「われわれはウクライナに国際法を守ることだけを求める。つまり自衛のための使用だ」と述べた。

 一方、28年までに30機のF16を供与予定のベルギーは使用をウクライナ領空に制限する考えを示している。オロングレン氏は「(オランダは)ベルギーのような制限は設けない」と語った。

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