「マツダ」の不正公表から一夜明け、広島県内での影響広がる 広島

不正の公表から一夜明け、東京を訪れていた湯崎英彦知事は「今回については遺憾に思うし、部品メーカーにも影響があるのでしっかりとコンプライアンスを確保してもらいたい」とコメントしました。

マツダは5車種について量産に必要な試験で不正があったと発表。生産中の「ロードスターRF」と「マツダ2」はエンジンの出力テストで不正を行っており、

出荷を停止しました。

また、アテンザを含む過去に生産していた3車種は、衝突を検知してエアバッグを作動させなければいけないところ、タイマーを使って起爆させていました。

不正があった2車種を取り扱う県内の中古車販売店、クラウディアでは3日、客への対応について緊急会議を開きました。

神原和宏 社長は「正式な情報をメーカーや正規ディーラーから受け取っていないので場合によっては販売できないことも考えられるが、お客様には事情を十分に説明して状況を確認してからの正式受注になると返事してください」と社員に指示しました。

不正があった時期に生産された「アテンザ」と「ロードスターRF」を入荷した直後に起きた事態に車両を買い付けた担当者は「暴落した感じ」と話します。

マツダは社内で再試験を行った結果、エアバッグの機能や安全性に問題はないとしています。

神原社長は「再試験をまた不正するということは日本の自動車メーカーに限って決してないと信じている。マツダは広島の経済を支えている会社だし恥ずかしくない車づくりを今後していくことを期待している」と語ります。

広島の経済に大きな影響を与えるマツダで起きた不正の問題。その波紋は、広がっていま

す。

【2024年6月4日 放送】

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