3作品4時間のライブ映像を無料公開中!「ライトフライヤースタジオ 10周年記念フェス」がファンサの塊だった

3作品4時間のライブ映像を無料公開中!「ライトフライヤースタジオ 10周年記念フェス」がファンサの塊だった

2024年6月1日、東京のベルサール秋葉原で「ライトフライヤースタジオ 10周年記念フェス」が開催されました。同社10年の軌跡が込められた展示スペースの模様と、『アナザーエデン 時空を超える猫』、『消滅都市』、『ヘブンバーンズレッド』のライブの見どころを紹介します。なお、ライブ映像はYouTubeで最初から最後まであますことなく無料公開されていますのでお見逃しなく!

◆展示スペースは3作品のフォトスポットが大盛り上がり!

会場1Fの展示スペースは、ライトフライヤースタジオ10年の歩みを振り返る年表がお出迎え。少し進むと、右手に『消滅都市』のフォトスポットが見えてきます。

ここにはタクヤ&ユキの等身大スタンディだけでなくタクヤの愛車であるベスパも展示されており、サドルに腰かけての撮影も可能でした。ふとベスパの後部を見ると、ナンバープレートには「た04-17」という数字が。そういえば2014年4月17日は、『消滅都市』の事前登録が始まった日でした。

一般の来場者ではなく、スタッフの方に被写体としてご協力いただきました!

消滅都市』、『アナザーエデン』、『ヘブンバーンズレッド』のスタッフからのイラスト付きメッセージボードを堪能すると、来場者が自由に書き込めるボードが登場。少し離れたところから全体を見ると『ヘブバン』の桐生美也の存在感がすごい…!

黒いキツネのお面をかぶっているのが『ヘブバン』の桐生美也です

そんな『ヘブバン』のフォトスポットでは、主人公・茅森月歌(かやもり るか)が使うセラフ(二振りの剣)を手にして、自由にポーズを取りながらの撮影を楽しめました。そしてその反対側には『消滅都市』のビジュアルがズラリ! 10年という月日の重みを感じます。

一般の来場者ではなく、スタッフの方に被写体としてご協力いただきました!

そして、順路の最後に待つのは『アナザーエデン』のフォトスポット。物騒すぎるシルエットをしているからか、もしくは重量的な問題からか、主人公アルドが持つ魔剣オーガベインのレプリカはさすがに固定されていましたが、会場ではファンたちが笑顔で撮影に興じていました。

一般の来場者ではなく、スタッフの方に被写体としてご協力いただきました!
展示スペースの出口では、ブランド10年の歩みやスタッフインタビュー、関係者からのお祝いメッセージなどが掲載されたA4サイズ43ページの冊子を配布。あまりに豪華…!

◆『アナザーエデン』ライブは「JRPGサウンドのフルコース」!

1曲目「時の女神の帰還」の演奏が終わると、ライトフライヤースタジオ サウンドディレクター兼コンポーザーの山上毅氏が登壇。今回のライブでは山上氏を含む3名の社内サウンドチームが制作した曲がスペシャルアレンジで演奏されることが紹介されました。

dear my dearest ~祈りの聖戦~」、「Curiosite」ではサウンドコンポーザーの林茂樹氏がキーボードとして演奏に参加。MCでは「まさか(自分が書いた曲を)自分で弾くことにとは思わなかった。もっと簡単な曲にしておけばよかった(笑)」と笑顔を浮かべました。

続く「Missing savior」はティン・ホイッスルでケルト音楽に寄せたアレンジを堪能でき、山上毅氏がキーボードを演奏した「凍て海に響く歌」は、キーボード、バイオリン、ティン・ホイッスルでノスタルジーあふれる演奏に。

こうしたアレンジの提案はサウンドチームによるものだけではなくバンドに一任されることもあるそうで、「ホシノオトシモノバンド」も『アナザーエデン』という作品をいかに理解し、大切にしているかが伝わってきました。

山上氏はキーボード、林氏はキーボードとドラム、井上氏はベース…とサウンドチームの3名は得意楽器がうまい具合に散らばっているものの、曲を演奏するにはまだ足りない楽器がある…ということで、ライブではスペシャルゲストとしてギタリストのMASA氏(※6月6日10時43分追記:記事初出時、樋口征宏氏と記載しておりましたがMASA氏の誤りです。お詫びして訂正します)も登場。

サウンドチーム3名とMASA氏が演奏陣に加わった「時間帝国の逆襲 序曲 The Impractical Waltz」を皮切りにストーリー第3部の楽曲がクライマックスを彩り、アンコールで満を持してメインテーマ「Another Eden ~時空を超える猫~」が披露されて終幕をむかえました。

オーケストラ、ロック、メタル、ケルト(民族音楽)と幅広いジャンルの魅力で心に訴えかける構成で、「日本のRPGのサウンドのよさフルコース」ともいえる贅沢なライブでした。「日本のRPGのサウンドはやっぱこうじゃなくちゃね!」と思えること請け合いです。

『アナザーエデン 時空を超える猫』ホシノオトシモノ スペシャルライブ セットリスト

出演:アナザーエデン公式バンド「ホシノオトシモノバンド」(野口明生/加藤裕幸/樋口征宏/蓮池真治/宮本“ブータン”知聡/Ryuta/MIZ/竹本隼也)/山上毅(WFS サウンドディレクター兼コンポーザー)/林茂樹(WFS サウンドディレクター兼コンポーザー)/井上幹(WFS サウンドディレクター兼コンポーザー)/MASA

M01.時の女神の帰還
M02.東方異象編バトルメドレー
M03.邪悪なる聖母の唄
M04.dear my dearest~祈りの聖戦~
M05.Curiosite
M06.Missing savior
M07.Forgotten prisoner
M08.Honourable poverty
M09.凍て海に響く歌
M10.大いなる歪
M11.aponia~救世の祈り~
M12.時間帝国の逆襲 序曲 The Impractical Waltz
M13.The Pandemic Elegance
M14.The Geometric Rebellion
M15.Longitudinal fissure
M16.Neurotic apparatus

アンコール
M17.Another Eden ~時空を超える猫~

◆『消滅都市』ライブは朗読や歌で楽しむ「最終回」だった!

「消滅都市 スペシャルライブ」は、ヒロインのユキを演じる花澤香菜さんが歌う『消滅都市』最終章の主題歌「harmony」をバックに、ステージ上部のスクリーンにスタッフメッセージが映し出されるところからスタート。

YouTubeで無料配信されているライブ映像より

夢を越えて 空高くへ 運命を止めて 空高くで この歌を、フレーズを、みなさんと歌いたい。そんな想いで作ったステージです」というメッセージが儚く「消滅」していく演出に、思わず涙腺が緩んだファンの方もいるのではないでしょうか。

ライブは全5幕で、各幕の冒頭にリサーチャー/ユミコ役の中恵光城さんとギーク役の西村太佑さんによる朗読劇が挿入される構成でした。

朗読のあらすじは「ユミコとギークの下に、2月27日に消息を断ったタクヤから『ロストで待つ』というメッセージが届く」というもの。観測者(『消滅都市』プレイヤー)の方ならお気づきだと思いますが、2月27日は『消滅都市』のサービス終了日。つまりこの朗読劇は「消滅都市の物語の続きにして結末」、言い換えるなら「最終回」であるというわけです。

アプリの作曲を手がけた加藤浩義さんと川越康弘さんによるDJユニットのLOST BOYS、歌手のSAK.さん、バイオリニストの松原まりさん、劇中アイドルユニットのSPR5(シュプリームファイブ)が楽曲、歌声、音色で彩るパフォーマンスの最中にもスクリーンにはアプリのプレイ画面が映し出されるのが懐かしくも切なく、見ているだけでタマシイ(謎の災害「消滅」に巻き込まれて肉体を失ってしまった人間)になってしまいそうでした。

LOST BOYS
歌手のSAK.さん
会場でもギークばりの熱い声援が飛び交ったSPR5

そして、冒頭のメッセージにあった「夢を越えて 空高くへ 運命を止めて 空高くで」というフレーズが歌詞に使われている「楽園」で締めくくられる構成は感無量のひと言。まだライブを見ていない観測者の方は、ぜひ味わっておくことをオススメします。

アンコールでは、「消滅都市&AFTERLOST MEMORIAL BOOK」の発売決定と既刊関連書籍の電子化、そしてSPR5のラストイベント「Supreme Finale」の開催が発表されました。今年の夏も、いましばらく『消滅都市』に浸っていられそうです。

「消滅都市 スペシャルライブ」セットリスト

出演:LOST BOYS(加藤浩義/川越康弘)、SAK.、松原まり、SPR5(社本悠/岩井映美里/直田姫奈/大西亜玖璃/園山ひかり)、中恵光城(リサーチャー/ユミコ役)、西村太佑(ギーク役)

●第1幕
朗読
M01.Stay with Me
M02.Calling your name
M03.Flashback
M04.Wizard
M05.Overloud
M06.GreenLight
M07.Our Lost Future

●第2幕
朗読
M08.Keep Moving On
M09.One Last Love
M10.Serenity
M11.Love Is the Way

●第3幕
朗読
M12.インコンプリートノーツ
M13.アルキオネ

●第4幕
朗読
M14.Endless Journey
M15.Black or White
M16.Intense
M17.Love Sets Me Free

●第5幕
朗読
M18.Memories of You
M19.harmony (Piano Version)
M20.楽園

アンコール
M21.I miss you baby
M22.Ideal ~phase3
M23.With Your Breath
M24.You and Me (Final Mix)

◆『ヘブバン』ライブはもはや貫録すらある安定感!

ライブのトリを飾ったのは『ヘブンバーンズレッド』で主人公・茅森月歌が率いるツインボーカルのロックバンド「She is Legend(以下「SiL」)」のライブ。月歌の歌をXAIさんが、その仲間にしてバンドメンバーである朝倉可憐の歌声を鈴木このみさんが担当しています。

ライブは「死にゆく季節でぼくは」からスタート。スクリームと共に強い感情を叩きつけてくることが多いSiLの楽曲の中では異彩を放つとすら言えるアッパーでさわやかなメロディに惹きつけられるナンバーです。

さらに「Goodbye Innocence」や「起死廻生」などの“ライブ映え”するキャッチーな定番曲に加え、5月31日に配信が始まったばかりの新曲「闇夜のKomachi Vampire」を早くもライブで披露! 大きな盛り上がりを見せました。

茅森月歌の歌唱を担当するXAIさん

SiLはアプリで開催されるイベントストーリーに合わせて毎月のように新曲をリリースし続けてきており、2024年2月のアプリ2周年を待たずに全国ライブツアーを開催。4月には2ndフルアルバム「春眠旅団」をリリースしています。

6月現在も全国5都市を回るZeppツアーを開催中で、直近では6月9日に北海道・Zepp Sapporo公演を控えています。それを受けてXAIさんはMCで「北海道のファンのみなさんと会えるのが楽しみです!」と笑顔を見せました。

朝倉可憐の歌唱を担当する鈴木このみさん

XAIさんと鈴木このみさんは『ヘブバン』以前からアーティストとして活動していた実績を持つ方たちですが、上記のように新曲のリリース間隔の短さやライブ展開の早さなどから“SiLとしてのパフォーマンス”にも磨きがかかる一方。今回のライブからは「ユニットとしての安定感」を強く感じました。

まだ『ヘブバン』を遊んだことがない方は、楽曲から作品に入ってみるのもいいと思いますよ!

「She is Legend スペシャルバンドセットライブ」セットリスト

出演:She is Legend(XAI、鈴木このみ)

M01.死にゆく季節でぼくは
M02.Goodbye Innocence
M03.闇夜のKomachi Vampire
M04.起死廻生
M05.さよならの速度
M06.Long Long Spell
M07.春眠旅団

アンコール
M08.Thank you for playing ~あなたに出会えてよかった~
M09.ありふれたBattle Song ~いつも戦闘は面倒だ~

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