timelesz、新メンバー募集に応募1万8000件超の大盛況…それでもファンの反発根強いワケ

Sexy Zoneから改名した3人組グループ「timelesz(タイムレス)」の新メンバーオーディションの募集が2日に締め切られ、1万8922件の応募があったと発表された。近年のアイドル系オーディションでは最多クラスで注目度の高さがうかがえるが、ファンからは「一般人がメンバーになっても受け入れられない」といった反発の声が根強くあるなど、賛否両論の状況が続いているようだ。

グループは3月に中島健人が卒業し、4月より菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人体制でtimeleszに改名。旧ジャニーズ時代のグループは「メンバーが抜けたら人数が減っていくだけ」だったが、改名と同時に掟破りともいえる新メンバーオーディションの開催が発表された。

どの程度の規模になるのかと注目されていたが、オーディションプロジェクトの公式SNSが3日に「timelesz projectへのたくさんのご応募本当にありがとうございました!約1ヶ月の応募期間で18,922件ものエントリーをいただき、メンバー一同嬉しく思っています!」と発表。書類選考を経て、今月中に1次審査通過の通知を出すという。

近年のアイドル系オーディションとしては、韓国発のオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』が代表格といえるが、JO1を生み出した2019年の応募総数が約6000人、初のガールズグループ・ME:Iが誕生した2023年が約1万4000人。また、NiziUが結成されたオーディション「Nizi Project」の応募総数は約1万人だった。

timeleszの新メンバーオーディションは応募総数でそれらを凌駕しており、近年でも最大級のアイドルオーディションとなることが確定したといえる。『PRODUCE 101 JAPAN』などと同様に、オーディションの過程はテレビなどの何らかの媒体でドキュメンタリー的に追いかけるとされており、それも盛り上がること必至だろう。

ただ、ファンからの強い反発があるのも事実だ。今回のオーディションは「未経験者も歓迎」とされ、芸能活動の経験のない人も多数応募したとみられる。それに対して、ファンから「ジュニアをすっ飛ばして、パンピ(一般人)がメンバーになったら絶対に受け入れられない」「これで一般人がデビューしたら、ジュニアで地道に努力を続けてた人たちが可哀想すぎる」「もしパンピをメンバーにしたら、グループの価値が下がるよ」といった声が飛び交っているのだ。

旧ジャニーズ時代から、所属タレントはジュニアとして先輩のバックダンサーなどを務めるなどの下積みを経験し、努力と苦労の末にデビューを勝ち取るという流れがあった。ファンとしても、ずっと応援してきたジュニアのメンバーがデビューするのは「自分が育てた」という満足感がある。今回のオーディションは「ジュニアも応募可」とされているが、一般人が合格してデビューすることになれば、ジュニアの立場がないというわけだ。

ファンの反発は強く、実際にTikTokのフォロワー数80万人以上を誇る男性インフルエンサーがオーディションへの応募を表明したところ、グループのファンと思われる人たちから「セクゾの格下げんな」「オーディション受けるのやめて」といった批判が寄せられて炎上状態に。この男性とYouTubeで共演している女性に対しても誹謗中傷などがあったという。

逆に、もし一般人ではなくジュニアが新メンバーになったとしても、それはそれでグループを応援してきたファンは複雑だろう。

どう転んでもファン全員を納得させる結果にするのは難しそうだが、旧ジャニーズ時代からのタブーを破っての新メンバー募集なのだから一定の反発は仕方ないという見方もある。いずれにしてもオーディションの注目度が高いのは間違いなく、timeleszはSTARTO ENTERTAINMENTにおける台風の目となる可能性がありそうだ。

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