都知事選「蓮舫氏と小池氏の一騎打ちに」元総理

 野田佳彦元総理が3日のブログ「かわら版」で都知事選挙(6月20告示、7月7日投開票)に触れ、5月27日に出馬表明した蓮舫参院議員と現職の小池百合子知事との「事実上の一騎打ちになるでしょう」と書き込んだ。選挙には20人超が出馬予定といわれている。

 こうした中、野田氏は現職小池氏について「小池さんは8年前、伏魔殿自民党と闘うと宣言し知事選に挑戦した。ところが昨年12月、自民の前衆院議員と共に公職選挙法違反で起訴された前区長の辞職に伴う江東区長選挙で自・公の推薦候補に相乗りし当選させた。今年1月の八王子市長選でも自・公推薦候補を応援し、裏金事件で窮地に陥っていた地元の萩生田光一衆院議員を助けた」と小池氏の動向を紹介した上で「自民に恩を売ることは3期目の小池都政実現のための布石だったのでしょう」と自らの見方を示した。

 野田氏は小池氏の言動は「政治とカネで不祥事が続く懲りない自民党の延命に手を貸すことだ」と指摘し、蓮舫氏が「反自民・半小池」を掲げたのは、そのためだろうと記した。

 野田氏は蓮舫氏について「分厚い予算書を彼女ほど読み込んでいる政治家はいない。110兆超の国家予算の隅々まで把握できる彼女なら、約8兆円の東京都予算の全容を知るのに時間を要しないでしょう。何を削り、何を実現すべきか、次々と打ち出していくと思う」との見方を記した。(編集担当:森高龍二)

選挙には20人超が出馬予定といわれている

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