「台湾独立」分離行為は蟷螂の斧で自滅する 董軍国防相、アジア安保会議で演説

 中国の董軍・国防相は2日、シンガポールでのシャングリラダイアログ(アジア安全保障会議)で「中国のグローバル安全保障観」について重要演説を行った。続いて質疑応答の中で、台湾問題で厳重な警告を行い、「台湾独立」のたくらみは自滅すると強調した。

 董氏は台湾問題の歴史と法的根拠を系統的に説明し、台湾は中国の不可分の一部であることを重ねて言明し、台湾は古来、中国の一部で、これは歴史、法律、現実のいずれでも疑う余地がないと指摘した。董氏は「カイロ宣言」、「ポツダム宣言」、国連総会第2758号決議などの国際文書を引用し、台湾は中国の一部であるという国際法の基礎を明確に指摘した。

 董氏は次のように強調した。「台湾独立」のたくらみは自滅する。「台湾独立」分子は一方的に一つの中国の現状を破壊している。こうした行為は自滅する。民進党当局は政権に就くと、政治面では「92共通認識〈コンセンサス〉」を否定し、法律面では憲法・法律を変え、歴史面では教科書を改ざんし、軍事面では大規模な軍備増強を進めており、これらの行為はすべて大陸の最低ラインに対する挑戦だ。

 董氏は次のように指摘した。強大な人民の軍隊の前では「台湾独立」分子のいかなる分離行為もすべて蟷螂の斧で、人をだまし、自らをもだます行為だ。中国人民解放軍はあらゆる「台湾独立」分離活動に対し、十分な実力と準備があり、国の主権と領土保全を断固守る。

 董氏は最後に、中国は平和統一の方針を堅持しているとし、この目標を最大限の努力で実現すると重ねて言明し、「台湾独立」勢力に幻想を捨て、統一の正しい道に戻るよう呼びかけた。〔シンガポール6月2日発新華社=中国通信〕

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