森田剛&間宮祥太朗が初共演&W主演!舞台『台風23号』の上演決定「“市井の人々”を嘘なく演じられたら」

初共演の森田剛さん、間宮祥太朗さんがW主演するBunkamura Production 2024『台風23号』が、東京、大阪、愛知で上演されます。

【写真3枚】“何か”が起こりそうな不穏な雰囲気のなかで様々な表情を浮かべる森田剛と間宮祥太朗らの写真を見る

2014年の『殺風景』に始まり、感染症禍の20年に一旦は上演中止となりながら、22年に復活を果たした『パラダイス』まで、5つの新作をBunkamuraに書き下ろし・演出・出演してきた赤堀雅秋さん。

その作風は人間の卑俗さを赤裸々に暴きつつも独特のユーモアを散りばめ、最終的にはじわりとペーソス(哀愁)をにじませて観る者に強く共感を抱かせます。

また、演者たちの「素」を巧みに引き出して役柄や設定に織り込み、周知されたイメージを覆す生々しい作劇と演出は観客を惹きつけるだけでなく、俳優たちからも厚い信頼を寄せられています。

そんな赤堀さんの最新作が今秋、THEATER MILANO-Zaで上演されることが決定しました。

タイトルは『台風23号』。日本の広い範囲に被害や影響を及ぼす、強風・強雨の自然災害を冠したところに既に剣呑さが漂います。「台風」は劇中の町や人を襲うのか、はたまた危機的状況の象徴として描かれるのか…。

作品内容が未だベールに包まれながらも、「赤堀作品ならば」と出演を快諾した出演者は、実力もキャリアも折り紙つき。

主演を務めるのは、映像・舞台問わず数多くの作品で硬軟さまざまな表情を魅せる森田剛さん、そして映像作品では見ない日がないほど引っ張りだこの間宮祥太朗さん。今作で初めて共演を果たすこの2人が、W主演で赤堀作品に初挑戦します。

さらに、かねてより赤堀作品への出演を切望していた木村多江さん、芸人・歌手・俳優とマルチな才能を見せる藤井隆さん、近年ドラマや映画で主演を務め注目を集める伊原六花さん、舞台での活動と並行して映画やドラマにも出演する駒木根隆介さん、これまで数々の演劇賞を受賞してきた秋山菜津子さん、そしてベテラン俳優佐藤B作さんが作品を屋台骨として支え、赤堀さんを含む総勢9人が名を連ねました。

この俳優陣によって舞台上に立ち上がる『台風23号』とは、いったいどんな物語なのか、注目です。

赤堀雅秋 コメント <作・演出 赤堀雅秋 コメント>

まだ具体的な設定を明かせる段階ではないが、圧倒的な自然に直面した時ほど自分を含めた人間のちっぽけさは際立ち、取り繕いようのない凡庸さや弱さが白日の下にさらされるはず。

ここ数年の自分はそんな、何者でもない人の人生を飾り立てることなく描き、そこから俯瞰して世界を臨むような創作を心がけてきました。

特別に意識することなく、誰もが送る可能性のある日常と人生。それをエンタテインメントへと昇華するには、描き方や仕掛けなど何らかの“発明”が必要。今はその“発明”のタネをできるだけ集めようとしている。

森田さんとは以前からぜひご一緒したかった。紛れもないスターながら、血肉の通った人間を泥臭く演じられる稀有な俳優だと思っていました。

間宮さんは底知れない迫力や狂気が感じられる演技巧者ですし、お2人が出会うことで生じるはずの化学反応を上手く作品に反映出来たらいいな、と。

他にも自ら出演を希望してくださった木村さん、誠実なお人柄が演技にもにじむ藤井さん、初めましてながら大きなエネルギーが感じられる伊原さん、近しい芝居仲間の駒木根さん、回を重ねてご一緒しても魅力の底が知れない秋山さん、演劇の大先輩でどんな要求にも応えてくださりそうなB作さん、全員が芝居作りのためなら自分と一緒に泥だらけにもなってくれる人たちだと確信しています。

森田剛&間宮祥太朗 コメント <森田剛 コメント>

人との関わりの中でさまざまな感情にまみれ、生々しく匂い立つように舞台で生きているのが赤堀雅秋さんの生み出すキャラクター。それを演じる赤堀さんご自身の、チャーミングであると同時に怖いような佇まいも含め、憧れながらいつも面白く拝見していました。

作品の中にただ「居る・在る」という状態は、俳優である自分にとっての理想形。赤堀さんとの創作ではきっと、そんな状態をあらゆる場面で求められる気がしています。

自分から話したり自分を表に出したりできないタイプでご面倒をおかけしそうですが、赤堀さんが僕らを素材として立ち上げる“市井の人々”を嘘なく演じられたら、と思っています。

<間宮祥太朗 コメント>

THE SHAMPOO HAT公演と映画化版の両方を観た『葛城事件』が赤堀雅秋作品の初体験です。とても面白いのはもちろん、安易には直視できないような人間の暗部を暴き出す筆致にガツンとした衝撃を受け、俳優としてその作品世界にいつか身を投じてみたいと長く思ってきました。

待望の初参戦が叶い、まだ見ぬ自分に出会ってさらけ出す、そんなコントロールから外れるような体験ができれば、お客様にも楽しんでいただけるのではと予感しています。

共演者の皆さんは、今の段階では素顔がどんな方なのか想像もつかない森田剛さんをはじめ、強い存在感を放つ方ばかりです。体当たりで臨むしかないと思っています。

キャスト コメント <藤井隆 コメント>

最近、出演させていただく演劇作品に関して「スゴいね!」「大丈夫?」など、驚いたり心配されることが多いんです(笑)。それだけ新たな挑戦が続いているわけで、悩みつつも自分が新しくなる手応えが感じられる素晴らしい経験を与えていただきました。

赤堀雅秋さんの新作への参加も、僕にとっては特別なチャレンジ。赤堀作品の常連陣には仲良くしてくださる俳優さんが多く、毎回楽しく拝見していました。そんな作品の一部になれるよう全力で臨み、お客様方にはタイトル通り台風の不穏さ・激しさから通り過ぎた後の爽快感までを味わっていただける舞台にできたらいいな、と考えています。

<伊原六花 コメント>

演劇好きな方々と話していると、「誰の演出を受けたい?」と聞き合うような会話になることがあり、そこで赤堀雅秋さんのお名前が挙がることが多く、今回ご一緒させていただくことができ、とてもうれしいです。

もちろん私自身も赤堀作品の登場人物たちの生々しさや、人間の美しさと汚れた部分の両方を見せる劇中の世界観をぜひ体験したいと思っている俳優の一人。

そんなリアルな劇世界を生み出す赤堀さんが俳優としても参加し、共演の先輩方も森田剛さんをはじめ素晴らしい方ばかり。この恵まれた環境を無駄にしないよう、創作過程の全てを吸収すべくしっかり作品に向き合いたいと思っています。

<駒木根隆介 コメント>

作品を観続けているせいか、赤堀雅秋さんの常に近いところに居る気になっていましたが、実はご一緒させていただくのは5年ぶりです。

一作ごとに自身を更新するように変わっていく赤堀作品の最新形に、森田剛さん、間宮祥太朗さんら演技も存在感もスゴい俳優の皆さんに紛れ込むように参加させていただく今回。赤堀さんが自分にどんな役割をくださるのか、また芝居づくりの過程でどんな景色が見られるか非常に楽しみです。

加えて藤井隆さんなど以前に共演させていただき、赤堀作品が初めての方が何人かいらっしゃるので、赤堀ワールドとの橋渡し役をお手伝いできればとも考えています。

<秋山菜津子 コメント>

赤堀雅秋さんとご一緒させていただくのは『大逆走』、『美しく青く』に続き今回で三度目です。

回を重ねても、どんな役を振られ、何が出て来るかわからないところが赤堀作品の魅力でありコワいところ。飛んでくる球をちゃんと受け止め、いかに投げ返すかということにしっかり向き合わなければ、赤堀さんの描く“市井の人々”として舞台に立つことはできない気がするんです。

でも共演の皆さんが、舞台でご一緒させていただいたことのある森田剛さん、藤井隆さんをはじめ非常に魅力的な方ばかりなので、力を貸していただきつつ楽しく稽古をし、全員と絡みながらお芝居できたらいいですね。

<佐藤B作 コメント>

身近な人に勧められ、THE SHAMPOO HAT時代から赤堀雅秋さんの作品は拝見していました。

常に「今」という時代を映し、声高ではないけれど内側に怒りを抱えた人々を描くうえ、人間社会の滑稽さを巧みに笑いに昇華する。非常に信頼できる作家で、晩年近い自分がその劇世界を生きられることがうれしくてたまりません。

しかも、これだけ豪華で初めましての方が多い現場も最近では珍しく、良い緊張感も味わっています。そう、芝居づくりには緊張感が大事。でも過度の緊張には耐えられない気弱なタイプなので(笑)、赤
堀さんにも共演の方々にも優しくつき合っていただきたいのが本音です。

公演概要 <Bunkamura Production 2024『台風23号』公演概要 >

作・演出:赤堀雅秋
出演:森田剛、間宮祥太朗、木村多江、藤井隆、伊原六花、駒木根隆介、赤堀雅秋、秋山菜津子、佐藤B作

【東京公演】
日程:2024年10月5日(土)〜10月27日(日)
会場:THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6 階)

【大阪公演】
日程:2024年11月1日(金)~11月4日(月・休)
会場:森ノ宮ピロティホール

【愛知公演】
日程:2024年11月8日(金)、11月9日(土)
会場:穂の国とよはし芸術劇場 PLAT 主ホール

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