本当にウザイ!やたらマウントを取る「月収46万円」50歳の上司、部下から完全無視でチーム崩壊

会社で嫌われる「上司」には、共通する特徴があるようで、そのひとつが「やたらとマウントを取ってくる上司」。自慢話や苦労話から、相手の上に立とうとする……誰もが「本当にうんざり」と口にする先には、組織の崩壊があります。みていきましょう。

30代の部下が「本当にウザイ」と言い放つ50歳の部長

――うちの上司が本当にウザイのだが

会社での愚痴を投稿した30代のサラリーマン。上司というのは、今春、男性の部署に異動してきた50歳の部長。とにかくチーム内からの評判が良くないといいます。

――この時計、30のときに社長賞もらったときのものなんだよ

――(誰も聞いてないのに……)

――いまでも社長賞の最年少記録なんだよな、俺

――(ほんとうに誰も聞いてないって)

――これは俺以外、つとまらないな……俺がやるしかないか、みんなしっかり成長してくれよ

――(なんだよ、遠回しに自慢すんじゃねーよ)

何かにつけて自慢話を挟みこみ、マウントを取ってくる上司。まだ異動してきて日も浅いのに、あっという間に部署のほとんどの人からひんしゅくを買うようになったといいます(あくまでも男性の主観)。

株式会社識学が実施した『“マウンティング上司”に関する調査』によると、「あなたの職場に“マウンティング上司”はいますか*」の問いに対し、「いる」と回答したのが30.8%。年齢別にみていくと、上司が圧倒的に多い「20代」で34.1%、部下のほうが多いだろう「50代」でも26.2%が「いる」と回答しています。

※質問に「“マウンティング上司”とは、部下にプレッシャーを与えて萎縮させ、自分が優位に立ちたいという人のことを指しますがあなたの思う“マウンティング上司”で構いません。」と注意書きを記し、回答をしてもらっている

マウンティングをとってくる上司について、男女別にみると、男性が82.3%と圧倒的に男性。年齢別にみると、最多は「50代」で47.0%。続いて「40代」が24.7%。圧倒的に50代に多いことが分かります。

では、どんなマウンティングをとるのか……最多が「過去の自慢をする」で54.7%。

【“マウンティング上司”の行動】

1位「過去の自慢をする」54.7%

2位「仕事ができることを自慢する」42.7%

3位「過去の苦労話をする」41.7%

4位「意見をさせてもらえない」41.0%

5位「情報共有をしてくれない」30.7%

6位「仕事をまかせてもらえない」17.3%

7位「(年収など)金銭に関する自慢をする」15.3%

8位「身に着けているものを自慢する」14.0%

マウントを取ってくる上司に対して「無視」が3割強!その後、チームは…

――あー自慢話ばかりしてマウントを取る上司、いる、いる

――俺たちの若い時は……うちの上司の口癖

――情報を握って優位に立つ……うちの上司、そのもの

“マウンティング上司”の行動、どれも共感するものではないでしょうか。

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(平均年齢43.6歳)の平均給与は月収で40.6万円、年収で670.9万円。20代前半で月収23.2万円でスタートしたサラリーマン人生、50代前半で46.2万円、50代後半で47.3万円とピークに達します。そんなサラリーマン人生、楽しかったことよりも苦しかったことのほうが多かったでしょう。

50代上司、苦労話が多くなるのはご愛敬。ただそれにより、人より優位に立とうとする思惑が見え隠れしてしまうと、嫌われてしまう要因になるのかもしれません。

“マウンティング上司”の調査に戻ると、そんな上司に対してどう対応するか……最多は「無視するようにしている」で36.3%。「意見せずに従う」30.7%、「時々意見するようにしている」26.0%と続きます。また「“マウンティング上司”が率いるチーム(部や課、グループなど)のパフォーマンス」について尋ねると、実に8割強が「パフォーマンスが低くなると思う」と回答しています。

チーム全体から嫌われているという、30代サラリーマンの上司。部下から総スカンを食らい、組織が崩壊してしまう……そんな危機に直面しているかもしれません。

[参考資料]

株式会社識学『“マウンティング上司”に関する調査』

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』

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