ひどい!結婚式で休み申請 →「朝から昼まで勤務して、夕方また来れるよね」と言ってきた驚愕の店主

画像はイメージ

客としては魅力を感じる店でも、従業員として働いてみたら最悪だったという残念なパターンもある。福島県に住む40代後半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収150万円)は、

「10年以上前、パン屋でアルバイトをしたことがあります。好きなお店だったし、一度パン屋で働いてみたかったので『アルバイトできる!』と浮かれた私も悪かったのですが、変な職場でした」

と苦い体験を振り返る。(文:福岡ちはや)

「いやここ福島!結婚式は埼玉!」と心の中でツッコミ

そのパン屋で女性が働き始めて最初にわかったことは、アルバイト募集の貼り紙に書いてあった時給が嘘だったことだ。本当の時給はずっと安く、なんと「最低賃金以下でした」という。

しかも土日祝が勤務担当だった女性は12~14時間勤務の長時間労働が当たり前で、休みを取るのも一苦労だったそうだ。

「あるとき、土曜日に埼玉県で甥っ子の結婚式と披露宴があり、『宿泊を伴うので休みをいただきたい』と店主に申し出ました。が、帰ってきた言葉は『結婚式は何時から何時まで?』。招待状に記載された時間は午後からだったのでそれを伝えたところ、『じゃあ土曜日の朝からお昼まで勤務して、夕方また来れるよね?日曜日は来て』でした」

店主のむちゃくちゃな要望に、思わず「いやここ福島!結婚式は埼玉!結婚式と披露宴で数時間かかることなんて常識でしょ?すぐに帰って来れないのもわかるよね?」と喉まで出かけたという。つまり心の中でツッコミを入れるにとどめた。

しかし、このできごとが決定打となり、女性は「休みはもぎ取りましたが、感じていた違和感は大きくなり、退職を決めました」と明かす。ところが最悪なことに、退職意志を伝えた途端に店主から女性への風当たりが強くなり、退職後は賃金の未払いまで発生したそうだ。

「3か月待っても連絡がないのでこちらから連絡したら、いきなり『今さらなんなの?』と言われました。あちらはかなりの喧嘩腰でしたが、未払いのまま終わらせるわけにはいかないので冷静にかつ強く対応して、給与は無事に支払われました。が、出禁になりました」

落ち度はないのに店を出禁になるとは理不尽すぎる。「味はおいしく、地元で人気のパン屋ですが、店主の性格が歪んでいました。(中略)好きなお店であればあるほど、きちんと確認する部分は確認して、違和感は放置しないという教訓になりました」と嫌悪感をあらわにする女性。今ではそのパン屋のパンや焼き菓子を人からもらっても、絶対に口にしないそうだ。

© 株式会社グローバルウェイ