伊志田高生が人助け バスケ部の連携光る 厚木市・愛川町・清川村

横田署長から感謝状を受け取る部員ら

伊志田高校(伊勢原市)の2年生5人が、自宅から行方不明となっていた80歳代の女性を保護し、5月27日に厚木警察署から感謝状が贈られた。いずれもバスケ部員で、部長の岩田雄吾さんと益田瑞貴さん、神谷真幸さん、猪俣雄平さん、赤坂瑛太さん。

5人は4月10日午後6時頃、練習を終えて愛甲石田駅に向かう途中「ここがどこかわからない」と話す女性に出会った。5人は自宅近くの情報を聞くとスマホで検索。役割分担し、安全に歩けるよう誘導役を前に配置し、別の部員は昔話を聞くなど、和やかな雰囲気で付き添った。

女性の家は厚木市にあり、署員が家族から事情を聞いていた時に部員たちと帰宅。自宅から不明になり約2時間が経っていた。戻らなかった場合は全国手配や防犯カメラの確認などの捜索が行われていたという。

横田和道署長は「警察の仕事を代行してくれたようなもの。これからも人助けをして将来はぜひ警察官に」と、県警の募集パンフも手渡した。岩田部長は「みんな周りを見て、気遣いながらすぐ動ける。練習が生きたのかも」と話していた。

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