高浜の蒸気発生器、交換を許可 規制委、60年運転認可の2基

関西電力高浜原発の3号機(左)と4号機=2020年8月、福井県高浜町

 原子力規制委員会は5日の定例会合で、関西電力高浜原発3、4号機(加圧水型、福井県)の蒸気発生器を交換する計画を許可した。5人の委員全員の意見が一致した。蒸気発生器は加圧水型原発の重要設備。内部にある伝熱管の損傷が相次いだため、関電は2026年度の定期検査で取り換える方針。

 高浜3、4号機は25年に運転開始40年となり、規制委は今年5月に60年運転を認可している。

 規制委によると、これまで蒸気発生器を交換したのは、高浜1、2号機など6原発13基。

 関電によると、新しい蒸気発生器は腐食に強い材質を伝熱管に使い、振動防止の金具を改良した。

© 一般社団法人共同通信社