紀子さま 高圧発言で深まる秋篠宮家と警察の溝…懸念される悠仁さまの「警備リスク」

5月27日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑での拝礼式に臨まれた秋篠宮ご夫妻

秋篠宮さまと紀子さまは、第35回全国「みどりの愛護」のつどいに出席されるため、5月31日から6月1日の日程で、和歌山県を訪問された。31日昼過ぎの空港ご到着から、夜の和歌山市内で開かれたレセプションへのご出席まで、分刻みのスケジュールで和歌山県内の各地を移動されている。

「このときも、警衛にあたる皇宮警察の側衛官たちの緊張感はただならぬものがありました。2022年の安倍晋三元首相の銃撃事件以降、警察の要人警護を担当する部門は、強烈なプレッシャーを受けながら日ごろの警護に従事しています。しかしいま、秋篠宮家と警察の間に走っている“亀裂”が、看過できないほど深刻な問題となっているのです」(宮内庁関係者)

皇嗣である秋篠宮さまと、皇位継承順位が第2位の悠仁さまを擁する秋篠宮家と警察の対立。今年1月の人事で、皇嗣職宮務官を務めていた警察庁出身の職員が外れ、皇嗣職への警察庁出向者がゼロになった内情を、『週刊文春』が5月16日発売号で報じている。皇室担当記者はこう話す。

「とくに衝撃的だったのは、紀子さまが警察庁出身の職員に対し、『あなたは国家公務員ではなく、使用人です』と強いお言葉を投げかけられたという内容です。警察庁からの出向者が相次いで秋篠宮ご夫妻の不興を買い、ないがしろにされる処遇を受けていた結果、警察庁側も人材を出さないという人事で不信感を形にしていったのです。

後任は外務省からの出向者ですが、前職が東南アジア圏の大使館で一等書記官と、いわゆる“第一線級”のキャリア官僚ではありません。外務省のエリートは国連安保理における常任理事国の大使館付きに多く、“警察庁に続いて外務省も人を出さなくなったか”とこぼす宮内庁職員もいました」

かねて秋篠宮家は宮内庁内で“ご難場”と呼ばれ、霞が関の官僚たちからも恐れられてきた。

「紀子さまは“秋篠宮家が皇室を支える”という強い使命感から、仕事に対する要求水準が高く、職員の疲弊ぶりは語り草になってきました。

紀子さまのご姿勢やご発言で職員が精神的に追い込まれる事例が相次ぐようでは、“秋篠宮家を守らなければ”という意識が、警察や他省庁の官僚たちから失われてしまっても無理はありません」(前出・皇室担当記者)

■警備上のリスクを高める警察との確執

紀子さまの苛烈なご言動が招く皇嗣家の孤立。それにより警備上の不安が広がりかねないという懸念も深まっている。警察庁関係者は、こう不安を口にする。

「2019年、悠仁さまが通われていたお茶の水女子大学附属中学校に男が侵入し、ナイフ2本を悠仁さまの机に置いていった事件がありました。逮捕後に男は『刺すつもりだった』と話しており、実際に凶行には及ばなかったものの、宮内庁や警察、政府首脳もかなり肝を冷やした大事件だったのです。

移動時に信号機を操作してお車が止まる時間を短くしたり、制服の警察官が多数睨みをきかせるような警備を、秋篠宮ご夫妻は好まれません。悠仁さまの通学時も、側衛官は前後10m程度距離を取るように厳命されているといいます。

“自分たちの活動で国民に迷惑をかけないように”とのお気持ちからなのでしょうが、このような“ソフト警備”は、不測の事態への対応力をそぎかねないうえ、現場も重圧や不安を感じているのです」

皇嗣職大夫は、警視総監を務めた吉田尚正氏が務めているが、それだけでは十分でないという。

「警察はトップダウン型の組織です。吉田さんが警衛の現場を直接指揮できませんし、皇嗣職のトップとしてほかに携わらなければならないこともあるでしょう。現場レベルで警察から出向した職員がゼロでは、地方へのお出かけ時に生じる各都道府県警察との連絡・調整をスムーズに行うことが難しくなるはずです。

現在の皇室典範では、次世代の皇位継承資格者は悠仁さまのみ。万が一に備えるために、皇嗣家と警察との連携強化は欠かせませんが、状況は真逆になっているのです」(前出・警察庁関係者)

官僚たちの“離反”は、警備面以外にも弊害を生じさせていると、前出の宮内庁関係者は語る。

「ギリシャを訪問されていた佳子さまが、パルテノン神殿ご視察時にお召しになっていたブルーのニットが2990円だったと報じられ話題になりました。しかし宮内庁内からは、“政府の閣議了解で実施される公式訪問にふさわしい装いなのか”という声も聞こえます。

外務省からの出向者や式部職経験者が秋篠宮家周辺にいるのですが、誰もお召し物について意見しなかったのは、意見しにくい環境があるからなのでしょう」

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こう指摘する。

「発言しにくい環境も含め、秋篠宮さまや紀子さまは、職員への接し方について軌道修正することが必要だと思います。戦前から戦後にかけての歴代の宮内庁長官や侍従長など宮中の側近たちのなかには、相手が天皇でも言うべきことを申し述べる人が多くいて、皇室の方々もそうした人材を大切にされてきたのです。

官僚たちは“国家を支える”という自負もあり、能力もあります。このままでは、皇嗣家の官僚たちの勤労への意欲は失われる一方で、好ましいことではありません」

悠仁さまを脅かす“凶刃の悪夢”。絶対に現実とさせないためには、紀子さまが側近たちとの“絆”を取り戻されることが欠かせない。

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