BMWが中国でEVを大幅値下げ、驚きの5割引きも

BMWが中国で電気自動車の大幅な値下げをしている。

BMWが中国で電気自動車(EV)の大幅な値下げに踏み切り、注目を集めている。

新浪新聞や財経評論などの中国メディアは4日、BMWが中国で大幅な値下げをしているとし、「BMW・i3モデルは標準装備車が現在、サービス価格の約17万元(約369万円)で売られている。販売店で直接交渉すればさらに値下げも可能」としたほか、「北京のBMW正規ディーラーではメーカー希望価格35万3900元(約768万円)のBMW・i3モデルが5割引きで販売されている。まるで価格を腰斬の刑にしたようだ。大幅値下げしたのはi3だけではない。1月にリリースされたばかりのi5モデルも約6万元(約130万円)というサービス価格だ」と報じた。

その上で「大幅値下げの背後には、BMWがセールス面で中国メーカーの新エネ車の勢いに押されている状況がある。BMWグループが公開している今年第1四半期(1~3月)の財務レポートによると、営業収入は前年同月比0.6%減、純利益は同19.4%減で、中国市場の販売台数も3.8%減になっている。注目すべきは、BMWグループが世界各地の市場で唯一販売台数を落としているのが中国市場だ」としたほか、「販売台数減の背後には二つの要因がある。一つは中国市場の新エネ車競争が激しくなってきている点で、特に高級モデルにおいてBMWには大きなプレッシャーがかかっている。もう一つはBMW自身の電動化が順調に進んでいない点で、中国で新エネ車が浸透しつつある中で、BMWのガソリン車が支えていた販売台数も影響を受けている」とした。

この報道に対し、中国のネットユーザーからは「BMWを買うチャンスだ」「アイス事件(上海モーターショーで外国人にだけアイスを配って炎上した騒動)で注目を浴びたからな」「5割引きでも利益が出るのか」「大手メーカーは質も量も信頼できるし、この値段には誠意を感じる」「市場の変化に応じて消費者へのサービスとして積極的に値下げをするのは正常なことだ」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/原邦之)

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