中国「嫦娥6号」、月裏サンプルを周回軌道に打ち上げ–6月25日に地球に帰還

中国の月面探査機「嫦娥6号」(Chang’e 6)は現地時間6月4日午前7時38分、収集した月の裏側の試料(サンプル)を月周回軌道に打ち上げた。

嫦娥6号は史上初となる、月の裏側からのサンプルリターンを目指している。6月2日に、月の南極にあるエイトケン盆地内のアポロクレーターに、着陸機(ランダー)と上昇機(アセンダー)が着陸した

嫦娥6号のランダーは2日間、月の裏側の土(レゴリス)や岩石を収集。収集したサンプルをアセンダーで打ち上げた。今後は軌道上にある周回機(オービター)でサンプルが回収され、再突入モジュールで6月25日に地球に帰還する。

嫦娥6号のミッションが成功すれば、人類は初めて月の裏側からサンプルを持ち帰ることになる。中国が2026年に実施する「嫦娥7号」(Chang’e 7)では、月の南極で水の氷の資源を探査する。

サンプル回収のイメージ(出典:CNSA / CLEP)

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CNSA発表

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