「さくジュワ~」アジフライ×味ぽん  松浦鉄道とコラボ 相性の良さPR

ラッピング列車の写真を撮る市民や鉄道マニアら=MR松浦駅

 アジフライに最も合う調味料は「味ぽん」-。松浦鉄道(MR、長崎県佐世保市)の「アジフライの聖地 松浦号」が今月から食品メーカー大手ミツカン(愛知県半田市)とコラボレーションしたラッピングで運行し、相性の良さをPRしている。
 1両編成で定期列車として来年5月末まで走る。「アジフライの聖地 松浦」と描かれたヘッドマーク付きの列車の側面に「相性抜群」「さくじゅわ~」などと書かれた文字や写真をラッピング。車内広告も味ぽんとの相性を説明している。
 ミツカンは発売60周年の「味ぽん」と、いろいろなグルメとの連携を企画する中、聖地宣言5周年の松浦市のアジフライに白羽の矢を立てた。1月、AI活用の味覚センサーで分析し「うま味」「苦味」「酸味」などを数値化。「味ぽん」が97.3でタルタルソース(97.0)を僅差で抜いた。
 2日に松浦駅で出発式があり、ミツカン西日本支社の柴田幸司九州支店長やMRの今里晴樹社長、同市にアジフライの製造拠点がある三陽の髙橋利明社長らが出席。「松浦太鼓」の演奏に出迎えられ列車が到着すると、写真や動画を撮影する市民らでにぎわった。
 2021年のアジフライ会議で、ソース派もタルタル派も、しょうゆ派も仲良く食べるとルールを決めたことを友田吉泰市長が説明。「ここに味ぽんが加わった。取り組みがさらに発展することを期待」とあいさつした。
 駅構内では「まつうら観光物産協会」のマルシェもあり、「味ぽん」の小袋が添えられた三陽提供のアジフライの試食もあった。調川中1年の宮﨑教久さん(13)は「初めての組み合わせ。さっぱりしていて予想以上においしかった」と笑顔で話した。

MR松浦駅であった出発式で配られたアジフライと「味ぽん」の小袋

© 株式会社長崎新聞社