中国、子ども千人当たり病床数2.7床に

中国、子ども千人当たり病床数2・7床に

5月31日、国家衛生健康委員会の記者会見。(北京=新華社記者/徐鵬航)

 【新華社北京6月5日】中国には現在、小児医療施設「児童医院」が158カ所、妊産婦と乳幼児向け保健サービスを提供する「婦幼保健機関」が3082カ所ある。全国の子ども千人当たり病床数は2.7床で、2015年に比べ0.3床増えた。国家衛生健康委員会がこのほどの記者会見で明らかにした。

 同委員会母子健康司の沈海屏(しん・かいへい)副司長は「中国で子どもの健康のコア指標が向上しつつあり、世界の中・高所得国の平均値を上回る」と紹介。23年の千人当たり死亡率は、乳児が4.5人、5歳未満児が6.2人で、12年に比べ56.3%、53.0%それぞれ低下し、過去最低水準になったとした。

 新生児疾患をみると、神経管閉鎖障害、ダウン症候群など重度の先天性疾患の発生率は23.0%低下した。エイズウイルス(HIV)の母子感染率は「抑制・予防治療行動計画」実施前の34.8%から1.3%に低下した。先天梅毒の報告数も大きく減少し、5歳未満児のB型肝炎ウイルス感染率は1%を下回った。

 子どもの健康は家庭の幸福、民族の未来に関係する。沈氏は今後について、子どもの主な健康問題と国民の健康に関する新たな期待に焦点を当て、子ども向け保健・医療サービス能力の向上に努め、サービス保障を強化し、子どもの健康水準を高めると述べた。

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