東映チャンネルで中島貞夫監督の1周忌メモリアル特集が決定。デビュー作から代表作まで全12作品を放送

東映チャンネルでは、2023年6月11日に惜しくも亡くなった日本を代表する巨匠・中島貞夫監督をしのぶ1周忌メモリアル特集を放送する。

1959年に東京大学を卒業した中島さんは東映に入社し、東映京都撮影所に配属。助監督などを経験したのち、64年に「くノ一忍法」で監督デビューを果たす。66年には、若いチンピラたちが暴力団の圧力に押されながらも立ち向かう姿を描いた「893愚連隊」で日本映画監督協会新人賞を受賞し、翌年にメガホンをとった「あゝ同期の桜」の撮影後、東映を退社し独立。フリーの監督になってからも京都を拠点に映画製作を続け、時代劇から任侠、アクション、エロス路線まで幅広いジャンルの作品を発表した。そんな中島さんの代表作品としては「大奥㊙物語」(67年)、「日本暗殺秘録」(69年)、「まむしの兄弟」シリーズ(71~75年)、「木枯し紋次郎」シリーズ(72年)、「日本の首領」3部作(77~78年)、「極道の妻たち」第5、9、10作(91・96・98年)などがあり、どれも人気作ばかりだ。

今回の1周忌メモリアル特集では、中島さんが“活動屋魂”を吹き込んだ12作品を放送。中島さん自身が企画をした映画からは、山田風太郎のベストセラー小説を倉本聰氏との共同脚本で映画化したデビュー作「くノ一忍法」や、ヒットマン(鉄砲玉)を命じられたチンピラの欲望と破滅していく様を描いた渡瀬恒彦主演の「鉄砲玉の美学」(73年)、同じく渡瀬が命がけのカーアクションを披露した「狂った野獣」(76年)、中島さんが企画してから20年の歳月を経て実現させた力作「瀬降り物語」(85年)の4作をおくる。

また、現在も絶えず続く“大奥もの”や、女性が主演する“女性時代劇”の原点となる「大奥㊙物語」、家田荘子のノンフィクションを原作に映画化し、大ヒットとなった「極道の妻たち」シリーズの第5作「新 極道の妻たち」、名取裕子が女流画家・上村松園と扮(ふん)し、その波瀾万丈な人生を熱演した文芸映画の名作「序の舞」(84年)、“東映脱獄3部作”の第1作目とされる松方弘樹主演の「脱獄広島殺人囚」(74年)など、バラエティーに富んだジャンルの作品を紹介。

さらに、東映チャンネルのオリジナルインタビュー番組「ピンスポ!」では、中島さんのデビュー作「くノ一忍法」から、監督を務めた最後の作品「多十郎殉愛記」(19年)まで、たくさんの中島映画に登場した三島ゆり子をゲストに迎え、今だから話せる中島さんとの思い出や撮影の裏話などに迫る。

東映の一時代を築き、日本映画界にいくつもの功績を遺した中島監督の熱き魂が満ちあふれた不朽の名作の数々にぜひ注目してほしい。

【放送情報】

「鉄砲玉の美学」
6月11日 午後6:00~ ほか


「序の舞」
6月11日 午後8:00~ ほか


「くノ一忍法」
6月11日 午後10:30~ ほか


「新 極道の妻たち」
6月12日 午後6:00~ ほか


「瀬降り物語」
6月12日 午後8:00~ ほか


「くノ一化粧」
6月12日 午後10:30~ ほか


「ピンスポ!」三島ゆり子インタビュー
6月12日 深夜0:20~ ほか


「脱獄広島殺人囚」
6月13日 午後6:00~ ほか


__「大奥㊙物語」
__6月13日 午後8:00~ ほか


「狂った野獣」
6月13日 午後10:00~ ほか


「総長の首」
6月14日 午後6:00~


「日本暗殺秘録」
6月14日 午後8:30~ ほか


「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行[R15+]」
6月14日 午後11:00~ ほか

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