「猫への愛が溢れてる!」佐々木蔵之介さんの実家の酒造、従業員表記が話題

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『聚楽第』『古都』『西陣』『古都のリキュール』などを販売している創業1893年(明治26年)の老舗酒造「佐々木酒造」(@kouribu)。公式サイトの従業員欄の記載が「面白い」と話題になっています。

佐々木酒造は、俳優・佐々木蔵之介さんの実家でもあり、販売以外に酒蔵ツーリズム事業として、予約制の蔵見学も行っています。公式ホームページには愛猫をモチーフにしたイラストがちりばめられており、会社概要の従業員数のところには「25名(ネコ含む)※ネコはリモートワーク中」の記載も。

SNSで話題になり、「従業員の一員になっている!」「商品パッケージも猫ちゃんいるし猫愛がすごい」「リモートワーク中ってのがいいね」「佐々木蔵之介さんではなく猫たちを前面に広報担当にしているところ好き」と反響が集まりました。

会社概要

ハフポスト日本版は佐々木酒造の広報担当に話を聞きました。

酒造について「SNSでは猫ばかりでまったくといっていいほどお酒の宣伝をしていないのですが、実はちゃんと冬にはお酒を造り、ラベル貼りや梱包などの出荷作業は毎日行っています。不定期で募集している蔵見学開催日には個人でもご参加いただけます」と広報担当。

猫への愛が溢れるホームページについて尋ねると、今から10年ほど前に会社の公式サイトを作っていた社長が決めたそう。

「酒蔵は冬になると蔵人がやってきて、夏になると地元に帰っていく季節雇用が多かったため、従業員数が常に減ったり増えたりします。『何名って決まらないし書きにくいなぁ、せっかくやしうちの猫も入れちゃお』という、猫のような気まぐれから始まりました」

佐々木酒造の愛猫たちは3匹。ちびこちゃん(ブチ)が一番上のお姉さんで、「社長が近づくと猫パンチをすることが日課。社長が出張でいないときには寝床を占領し、帰ってきた社長にフー!シャー!パンチ!と縄張り争いをしているそうです。喜々と話す社長の様子から、ちびこちゃんはしっかりと社長のお世話係をしているようです」とのこと。

つぎに、あーちゃん(キジトラ)は狩りが上手で甘えん坊というギャップを備えている男の子。社長が会社の敷地内に住んでいた頃は会社周りをパトロールし、毎朝通勤で通る方々とご挨拶もしていたそう。

そして、ちーちゃん(キジ白)はあーちゃんと兄弟で、あーちゃんがおやつをもらっていると「僕も…」とやってくる、控えめで優しい性格。

「ぽよーんとした見た目通り可愛くおっとりとした彼ですが、実は3匹の中ではボスの立ち位置。赤ちゃんの頃は『にゃー』と鳴けず、『ちー、ちー』としか鳴けなかったため『ちーちゃん』と名付けられたそう。可愛すぎます」と説明。

現在は引っ越しをしたため、3匹のリモートワークがスタートしたといいます。

反響について、「今まで以上にたくさんの方に投稿をみていただけたことに驚いています。いつも誰かの投稿をキッカケに注目していただいているので、平素より弊社のことを投稿してくださる皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。大切な“猫”社員たちを入口に、弊社や日本酒に興味を持ってもらえたら大変嬉しい」と話していました。

また、社長は「猫はギャラがおやつでええから助かるなぁ」とリアルな感想を言っているそうです。

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