各国中銀の金購入、4月に大幅増加 価格高騰も需要堅調=WGC

[ロンドン 4日 ロイター] - 国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、各国中央銀行による4月の金純購入量(購入量から売却量を差し引いた値)は33トンで、3月の3トンから大幅に増加した。価格高騰にもかかわらず需要は堅調を維持している。

中銀購入に加え、地政学情勢や景気の先行きに対する不透明感から安全資産としての金需要は高まっており、スポットの金価格は5月20日に1オンス当たり2449.89ドルと過去最高値を記録した。

WGSは「3月の金価格急騰はいくつかの疑問を提起した。一つは、最近の価格上昇の主要因とされてきた中銀の購入が今後変化するかどうかだ」と指摘した。

WGSによると、トルコ、中国、インド、カザフスタンの中銀の金購入が年初から最も多い。

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