日本とアメリカの小学校で小6娘が感じた「違い」。想定外に重い内容に3.1万人が衝撃を受ける

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山口慶明USで何とか生きてるさん(@girlmeetsNG)が小学生の娘さんに「日本とアメリカの小学校の違い」を尋ねたところ、衝撃の回答が返ってきました。娘さんが着目したのは「避難訓練」。3.1万件のいいねが集まった、その内容に注目です。

山口慶明USで何とか生きてるさんのX

日米の小学校の違いに衝撃

投稿当時、小学6年生だった山口慶明USで何とか生きてるさんの娘さん。

以前はアメリカで生活をしていましたが、その後日本に帰国。山口さんが「日本とアメリカの小学校には、どんな違いがある?」と尋ねると、想定外の答えが返ってきました。

娘さんの答えは「今日、震災訓練があってね、アメリカの小学校では銃乱射に備えて机でドアにバリケードを作る訓練をしたけど、日本の小学校では地震に備えて机の下に隠れる訓練をするんだね」というもの。

子どもの口から突然「銃乱射」という言葉が出てきたら驚きますよね。

山口さんは「軽い気持ちで聞いた」そうですが、娘さんの言葉に「重い回答をいただいた」と感じたのだとか。

投稿を受けて、コメント欄には娘さんと同様の訓練を受けた人たちからの体験談も寄せられました。中には、物音1つ立てることも許されないような真剣なものであったことを話す人も。

自然災害である地震と人が引き起こす銃乱射とでは、想定すべきことももちろん異なりますよね。

アメリカでの生活で感じることなど、山口さんにお話をうかがいました。

思わず言葉を失った

娘さんの感じた日本とアメリカの違いが衝撃的でした。投稿では「想定外に重い」とのことでしたが、娘さんの言葉を聞いた際にどのようなことを感じましたか。

「娘にはちょっとした日米の学校のルールの違いを聞いたつもりが、アメリカでは『子どもたちが日常的に銃撃の危険性に備えなければいけない』というアメリカにおける銃問題の深刻さと根深さをあらためて認識させられた気がして、言葉を失いました」

何気ない会話に出てきた言葉だからこそ、それだけ銃の危険が身近であることを強く感じますね。

銃乱射に備えるのは大人も同じ

山口さんはアメリカで働いているとのことですが、生活の中で「銃乱射に備える訓練」の必要性を感じることはありますか。

「はい、毎日のように銃乱射事件が起きたことを報じるニュースが流れていますし、会社に入社した際にはまず最初の安全研修で『会社に銃撃があった際の対応方法』を教わります。『解雇された従業員が腹いせに銃を持って解雇先に乗り込み、元同僚を撃ち殺した』という事件は珍しくありません」

銃を手に入れることが容易な環境では、顔見知りの相手が銃にまつわる事件の当事者になることもじゅうぶんに起こり得ることなんですね。

国ごとに備えるべきものは異なる

投稿のような会話の後、2カ国の訓練の違いについて、娘さんとはどのようなお話をしましたか。

「『国によって何が危険で、何に備えないといけないのかも大きく違うんだね』というような会話をしました」

国や地域によって日常に潜む危険は異なりますが、さまざまな想定のもと、多くの手段を学んでおくことで、いざというときに大切な命を守れるようにしたいですね。

2カ国の違いはほかにも

ちなみに訓練以外にも2カ国の小学校で娘さんの感じたことがありましたら、ぜひ教えてください。

「娘にとっては、日本だと
『みんな家から歩いて登校する』
『自分たちで掃除をする時間がある』
『給食を自分たちで用意する』
『校庭や体育館で先生の話を聞くときにキチっと整列する』
なども驚きだったようです」

一方アメリカの小学校では、登下校にスクールバスを利用したり、食事を食堂でとったりするなど、ふだんの学校生活でも多くの違いがありますよね。

多様な学校環境を経験した娘さんの目には、たくさんの違いとともにたくさんのよいところもきっと映っていることでしょう。

日本では馴染みのない「銃」ですが、アメリカでは日本の地震と同じぐらい身近なものなんだということを気づかせてくれた今回の投稿。万が一のときに身を守れるよう、どんな訓練も真剣に取り組みたいですね。

取材協力:山口慶明USで何とか生きてるさん(@girlmeetsNG)

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