ブロッサムズ、5thアルバムのリリースを発表 ショーン・ダイチ監督(エヴァートンFC)出演の新曲MVも公開

UKインディー・ロック・バンド、ブロッサムズ(Blossoms)が、全英No.1を記録した2022年の『Ribbon Around The Bomb』以来となる通作5作目のニュー・アルバム『Gary』を9月20日(金)にリリースすることを発表。あわせて、タイトル・トラック「Gary」をミュージック・ビデオとともに公開しています。

ユアン・オグデンとフロントマンのトム・オグデンが監督した同曲のビデオには、レジェンド・ポップ・シンガーのリック・アストリーと、イングランド・サッカーチームのエヴァートンFC率いるショーン・ダイチ監督が出演。ダイチ監督は、5月に発表された彼らの前シングル「What Can I Say After I’m Sorry?」に続き、同じキャラクターを演じています。

リード・シンガーのトム・オグデンは新曲「Gary」とビデオについて「このビデオは、ユアン・オグデンと僕が兄弟で監督したもので、前回のビデオの続編です。昨年ラジオで耳にした実話に基づいて作られた曲で、ゲイリーという8フィート(約2.4メートル)のガラス繊維製のゴリラが、スコットランドのカールークのレイナード・ガーデンから盗まれたという話です。そのストーリーを僕たちは映像で再現。リック・アストリーが園芸センターの所有者のアンドリュー・スコットを演じ、バンドのメンバーがゲイリーを盗みます。このビデオの制作は本当に楽しくて、再び16ミリフィルムを使ってストックポートやピークディストリクト、ダービーシャー周辺で撮影しました。アルバムの核となる曲であり、いろんなタイトルを考えたけれど、結局はいつも“Gary”に戻ってきました。“Gary”しかなかったんです」と説明しています。

ブロッサムズのニュー・アルバム『Gary』は、バンドのいつものコラボレーターであるコーラルのジェイムズ・スケリーと、彼らの「What Can I Say After I’m Sorry?」や「Nightclub」を手掛けたジャングルのジョシュ・ロイド・ワトソンがプロデュース。アイルランド人シンガーのCMATも「I Like Your Look」と「Why Do I Give You The Worst Of Me?」の2曲の共作で参加しています。

アルバムについてトム・オグデンは「このアルバムの核心は、僕たち5人が何年かぶりに初めて同じ部屋でライブレコーディングしたことです。友人5人がバンドを結成して一緒に音楽を作ろうと決めた時の、あのエネルギーを捉えたかったんです。このアルバムでは、これまでになくコラボレーションもたくさん行いました。長年のコラボレーターであるジェイムズ・スケリーとの作業に加えて、ジョシュ(・ロイド・ワトソン)やCMAT(シアラ・メアリー=アリス・トンプソン)にも参加してもらいました。アングルシー島の海辺にAirbnbを借り、シアラと作曲セッションのために篭ったのは、バンドとしても最も刺激的な数日間でした。その作曲中には、ボウイ、ブロンディ、ホール&オーツをたくさん聴いていました」とコメント。

さらに傑出トラック「Big Star」、「I Like Your Look」、「Mothers」ついては「アルバムの収録曲は、さまさまな出来事、主には個人的な体験に基づいています。“Big Star”は有名な音楽ジャーナリストをシャトー・マーモントで見かけた後、近づいて自己紹介しようか迷ったけれど、結局恥ずかしくてできなかった話です。“I Like Your Look”はブロンディの“Rapture”に敬意を表し、ジョーン・バエズの“Time Rag”にウィンクしていて、リリック的にはハイファッションを皮肉っています。“Mothers”は僕とジョー(・ドノヴァン)との友情に対する賛歌であり、僕たちの母が80年代に友人だったという話にも触れています」と語っています。

© 株式会社シーディージャーナル