【なんでやるの?】501人に聞いた「シニア女性の仕事・ボランティア事情」を解説

人生100年時代の今、シニア世代が働くことは珍しくありません。また、ボランティアに励むシニアが増えています。シニアは仕事・ボランティアに対してどのように考えているのでしょうか。

女性誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50~79歳のハルトモの女性501人を対象に「仕事・ボランティアに関する調査」をWebアンケートにて実施しました。シニア女性の仕事・ボランティアに対するリアルな声を見てみましょう。

50代女性〜70代シニア女性に聞いた「仕事」について

シニア女性の就業率と幸福度について

はじめに、就業率について調査すると50代は74.7%、60代は54.9%、70代は15.9%と年代が上がるにつれて就業率は低くなっていることがわかりました。50代~70代全体の平均世帯年収は546万円で、就業有無別に比較すると、就業者の平均世帯年収は608万円、非就業者は491万円と、就業者のほうが非就業者に比べて100万円以上高い結果になりました。

次に幸福度を就業有無別に比較すると、就業者は非就業者に比べて現在の幸福度が低いことがわかりました。

現在の仕事の不満点について

次に、就業しているシニア女性に現在の仕事の不満点について尋ねると、50代は特に「給与額、収入」の不満が高く、「仕事量」、「仕事内容」に対する不満も60代に比べて約10ポイント高い結果となりました。

過去仕事経験・転職回数について

過去仕事経験の有無を聞くと、ほとんどの人が仕事経験がありました。現在就業もしくは過去就業経験のある人に転職経験を尋ねると、ある割合は76.6%でした。転職経験無しも含めた母数で平均約2.7回転職をしています。

新しい仕事への就業意向について

新しい仕事への就業意向について聞いてみると、これまで就業したことのない人も含め、新しい仕事への就業意向は28.3%でした。

今後いつまで働いていたいのか、仕事をする理由について

現在就業しているシニア女性にいつまで働きたいのかについて聞いてみると、65歳を超えても働きたいと思っている人の割合は86.7%でした。

仕事をする理由として上位に挙がったのは、「社会との関わりを得たいから」、「人とのコミュニケーションを得たいから」、「仕事を通じて自分が役立っていると実感できるから」でした。「老後の資金を確保したいから」、「日々の生活費を得たいから」などお金を稼ぐことよりも社会とのつながりを理由に挙げている割合が高いことがわかりました。

50代女性〜70代シニア女性に聞いた「ボランティア」について

シニア女性のボランティア実施率とボランティア実施内容について

ボランティア実施率が最も高かったのは70代でした。ボランティア実施内容について尋ねると、最も多かったのは「募金・収集」で34.5%、次いで「子育て支援」、「その他」が14.9%、ついで「シニア支援」で14.1%でした。

シニア女性のボランティア実施意向について

現在ボランティア非実施者も36.6%が今後ボランティア活動を実施したいと回答しています。

また、最近ではボランティアと同様に地域活動に励むシニアも増えているようです。

ボランティア活動を行っている・行いたい理由について

ボランティア活動を行っている、もしくは行いたい理由はのTOP3は「社会に対して貢献したいと思うため」、「社会との関わりを得たいから」、「活動を通じて自分が役立っていると実感できるから」でした。働いているシニア女性と同様に、社会とのつながりを持ちたい人が多いことがわかりました。

以上、50代〜70代女性の「仕事・ボランティアに関する調査」でした。シニアの仕事・ボランティアは多様化しています。まずは自分が何をしたいのか、何ができるのかを知ることが大切です。そのためにも求人ポータルサイトや住む自治体のホームページなどを見て情報収集してみることをおすすめします。

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