アルカラス、チチパスを下して2年連続4強! 準決勝は世界1位確定のシナー「誰もがこの対戦を望んでいた」[全仏オープン]

アルカラス、準決勝で難敵シナーと激突「彼のやることはすべて完璧」

現地6月4日、「全仏オープン」(フランス・パリ)男子シングルス準々決勝が行われ、第4シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)は、第9シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同9位)を6-3、7-6(3)、6-4で下し、昨年に続いて準決勝に進んだ。

大会直前には右腕前腕の怪我もありながら、順調に勝利を重ねた21歳のアルカラスは、4回戦でATPマスターズ1000マドリード準優勝のフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同21位)を6-3、6-3、6-1で下し、3年連続の8強入りを果たした。

準々決勝では、今大会の準優勝経験もあるチチパスと対戦。2021年全米オープンでの初対戦から5戦全勝している相手だが、「50%でプレーしてはいけない。戦術的に何をすべきかわかっている」と油断することなく、プレーしたいと語っていた。

その言葉通り、試合開始からチチパスのショットをしっかり受け止めて、バックハンドにボールを集めると第1ゲームでブレークに成功。チチパスは強引に攻撃を仕掛けていくが、アルカラスは簡単に崩れずチャンスを握らせない。5-3では2度目のブレークしたことで第1セットを奪った。

続く第2セット以降も安定したストロークとサーブでチチパスにリードを許さず。タイブレークで第2セットを取り切ると、第3セットもワンチャンスを生かして6-4と得意のチチパスを寄せつけなかった。

昨年に続いて4強入りを果たし、「まずローラン・ギャロスで準決勝に戻ってくることができて本当にうれしい。グランドスラムの準決勝を戦えるのはいつも特別。金曜日にヤニックと対戦するのが楽しみだ。みんなも試合を楽しんでくれることを願っている」とコメント。次戦では4勝4敗の互角の対戦成績で、いつも拮抗した戦いを見せているシナーとの戦いを迎える。

「マラソンのように走らなければならない。彼のやることはすべて完璧。打ち方は信じられないし、動きも本当に素晴らしい。すべてのボール、ポイントを限界まで追い込むんだ。ヤニックと対峙するのは最も難しいことだと思うよ」と難敵だとしつつ、「それと同時に僕はそういう試合が大好きだ。解決策を見つけるのが好き」とワクワクも隠さない。

「彼と対戦する直前はもうちょっと緊張すると思うよ。彼は今、テニス界で最も難しい相手の一人。世界最高の選手だと思う。世界1位だしね(笑) 面白い試合になるだろう。ドローが出た時、誰もが準決勝でヤニックと対戦することを望んでいたと思う。ファンにとっても素晴らしい試合になるだろう」と新チャンピオンとの対戦を心待ちにした。

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