ブルーイノベーション、九電ドローンサービスと戦略的技術提携。ドローンやロボットによる点検サービスの開発へ

同技術提携の背景

近年、電力や水道、道路や橋梁などの各種インフラ施設の老朽化に伴う維持管理等のコスト縮減や、人命に関わる事故の未然防止等が社会的な課題として重要視される中、今後益々、各種屋内インフラ施設点検に対するニーズの拡大が見込まれている。

こうした状況を踏まえ、複数のドローンやロボット、各種デバイスを遠隔・目視外で自動制御・連携させることができる「Blue Earth Platform(BEP)」を軸とした点検ソリューションを開発・提供するブルーイノベーションと、電力事業で培った点検ノウハウ・実績をもとにドローンサービスを展開する九電ドローンサービスが、両社の技術とノウハウを融合し、ドローン・ロボットを活用した屋内インフラ施設点検ソリューション開発に向けた技術連携に関する覚書を締結した。

両社は、相互連携で屋内インフラ施設が抱える諸課題の解決に尽力していくとしている。

ブルーイノベーション代表取締役社長 熊田貴之(左)、九電ドローンサービス代表取締役社長 本田健一(右)

具体的な取り組み

九州電力株式会社では、ダムや取水堰から水力発電所に水を導くための設備である導水路(洞道)内の、人による目視点検作業において、効率化や安全面が課題となっているという。

このような背景から、両社は屋内インフラ施設点検ソリューション開発の第一弾として、LEDライトと自律走行機能を備えた自動走行ロボットを共同開発し、暗所の導水路(洞道)内において実証実験を2023年12月より開始した。

今回の実証実験を皮切りに2026年までの実用化・横展開を目指すという。

代表コメント

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役社長 熊田貴之氏

熊田氏:同社は、ドローン・ロボットのシステムプラットフォーマーとして、これまで様々なインフラ施設点検のDX化や予兆保全の強化に取り組んでまいりました。九電ドローンサービス様の自社グループ施設で培った高度な点検技術と、当社の「Blue Earth Platform(BEP)」の技術が融合することにより、インフラ施設点検業務の効率化・高度化をより一層図るとともに、様々なお客様のご要望にお応えできるよう、点検ソリューションを共に提供していきたいと考えています。

九電ドローンサービス株式会社 代表取締役社長 本田健一氏

本田氏:当社は、2019年から九州電力株式会社において九州全域を対象に、ドローンを活用した空撮、点検、及び、測量などのサービスを提供して参りました。この度、2024年4月に、九電ドローンサービス株式会社を設立し、従来提供していたサービスメニューのほか、ロボットやAI解析のソリューションを含めた新たな点検サービスや自社開発ソフトの提供を全国に提供することを目的に、協業パートナーの拡大を図っていく予定です。 従来、ブルーイノベーション様とはELIOSやAGVなどのインフラ設備の点検ソリューションで連携してきましたが、今後は、全国の様々な点検ニーズに応えていくため、共同で新たな点検ソリューションを検討・開発して参りたいと思います。

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