日経平均、347.29円安の38,490.17円で取引終了…「利益確定」に動く投資家たちの影【6月5日の国内株式市場概況】

2024年6月5日(水)の日経平均株価をはじめ、日経平均寄与度の上位と下位銘柄、業種別騰落ランキング、東証プライム市場に上場している個別株式の騰落率ランキングなどをお伝えします。

6月5日の日経平均株価は終日軟調な展開となり、一時500円近く下落する場面も見られました。指数の下落を主導したのは、東京エレクトロン〈8035〉やレーザーテック〈6920〉、アドバンテスト〈6857〉などの半導体関連銘柄。前日の米フィラデルフィア指数の下落が嫌気されたと見られます。また、足元の米長期金利の定価を受けて、これまでの金利上昇で株価上昇していた金融株の一角にも売り。そのほか、鉄鋼や自動車といった景気敏感株が売られるなど、投資家は先行き不透明感から利益確定の動きを強めたと見られています。そのようななか、本日の日経平均株価は前日比347.29円安の38,490.17円で取引を終えました。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが57銘柄、値下がりが166銘柄、変わらずが2銘柄。

日経平均株価の寄与度下位は、東京エレクトロン〈8035〉、リクルートホールディングス〈6098〉、レーザーテック〈6920〉、アドバンテスト〈6857〉、KDDI〈9433〉となり日経平均を押し下げた一方、寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、ファーストリテイリング〈9983〉、テルモ〈4543〉、第一三共〈4568〉、オリンパス〈7733〉となりました。

また、東証プライム市場の売買高は17億1,700万株、売買代金は4兆6,224.98億円となり、前日と比べて増加。

業種別では、医薬品、不動産業、情報・通信、電気・ガス業、精密機器などが上昇した一方、保険業、鉱業、鉄鋼、海運業、非鉄金属などが下落しました。

東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位が永谷園ホールディングス〈2899〉で+360円(+13.14%)の3,100円、2位がアンビスホールディングス〈7071〉で+132円(+6.32%)の2,220円、3位がロート製薬〈4527〉で+166円(+5.90%)の2,980.5円となりました。

一方、値下がり下位は、1位が博報堂DYホールディングス〈2433〉で-197円(-14.53%)の1,159円、2位がアイネット〈9600〉で-237円(-9.47%)の2,265円、3位がアイザワ証券グループ〈8708〉で-185円(-9.08%)の1,853円で取引を終えました。

なお、年初来高値を更新したのは44銘柄、年初来安値を更新したのは24銘柄でした。

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