札幌市北区の死亡ひき逃げ事件の裁判 過失運転致死については無罪とし懲役8か月・執行猶予つき判決

去年7月、札幌市北区で路上に横たわっていた男性をひき逃げした男の裁判で、札幌地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

起訴状などによりますと、札幌市東区の濱岡卓被告は去年7月、札幌市北区太平で横断歩道付近に横たわっていた男性を乗用車でひいて死亡させ、そのまま逃げた罪に問われています。

札幌地裁の新宅孝昭裁判官は、当時の状況を再現した実験の結果なども踏まえ、「横たわっていた被害者を発見できなかった可能性は否定できない」として過失運転致死については無罪としました。

一方で濱岡被告が事故の後、現場に戻るなどしていたことから人をひいてけがを負わせた可能性を認識していたことは認められるとしてひき逃げについては有罪として懲役8カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。

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