知床沖の観光船沈没事故を受け、事故が起きた際にすみやかに救助できるよう、5日斜里町の観光船事業者にGPSの発信端末が提供されました。
5日、山岳遭難サービスの会社などからおよそ140個のGPS発信端末の提供を受けたのは斜里町ウトロの観光船事業者3社です。
2年前に起きた知床沖の観光船沈没事故を受け、地域の事業者を後押しするためにと無償で提供されました。
■鈴木麻友記者リポート:
「ライフジャケットに発信器を取り付けて自分の居場所を知らせます。」
万が一乗客が海に落ちてしまった場合も、船に積んでいる受信機で乗客のいる場所がわかり、救助に役立てることができます。
最大16キロの範囲まで検知できるということです。
他にも、知床では船の安全対策が進んでいます。
■鈴木麻友記者リポート:
「こちらの観光船では後方に3つの救命いかだを積んで、今シーズンの運行をスタートしました。」
海の上でも濡れずに乗り移ることができる改良型の救命いかだです。
国が設置の義務化に向けて動いていて、先月、全国で初めて知床の観光船に設置されました。
■道東観光開発東海林竜哉常務取締役:
「救命いかだを積んでいることは安心材料の一つになる。
安心安全には準備万端にしているので、知床に来て楽しんでいただけたらと思う」
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