ドローン大学校とozora、「手軽にドローンが始められる技能証明書不要の“FPVドローン ゼミ”」を開講[Japan Drone 2024]

開講の背景

2022年12月の航空法改正以降、レベル4「有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行」が国内でも可能となり、新たに始まった機体認証制度による第一種型式認証・第二種型式認証も進んでいることから、国内におけるドローン産業は拡大している。これまでの空撮・測量・点検・散布に加えて、物流分野での活用の機会も増えることは確かだとする。

その操縦士に必要な技能を証明する国家資格「無人航空機操縦者技能証明書」の取得を目的としたドローンスクールが増える一方で、「ドローンを始めるのに国家資格は必ずしも必要ではない」とドローン大学校の名倉代表理事は多くの方に伝えてきたという。しかし、現状では「無人航空機操縦者技能証明書を取得せず、適法かつ安全で、高いスキルを習得できるスクールがない」ことに着眼し、無人航空機操縦者技能証明書取得を目的としないドローンスクールを開講することとなった

もっと安価に、気軽に

「ライセンスを取得しないとドローンを飛ばせない」という誤った認識を持ち、ドローンを始めるのにハードルを感じていた人や、これまで費用の問題でドローンに触れる機会が得られなかった中学生や高校生などに向け、ドローンに触れる機会をつくることも「手軽にドローンが始められる技能証明書不要の"ゼミ"」の目的だとしている。

入学前に入校金や受講料を一括して支払い、長期間の開講時間を確保するのではなく、自身の習熟度や各自のゴールに合わせて気軽に参加できるよう、あえて"スクール"ではなく"ゼミ"という名称で、以下の3ステップで、FPVドローンの製作・操縦・空撮が段階的に学べる構成になっている。

  • FPVドローン体験ゼミ
  • FPVドローン製作ゼミ
  • FPVドローン操縦ゼミ

同ゼミでFPVドローンを勧める理由

ドローンに触れる人の多くが、DJIの機体を含め市販機体を使用している。その一方で、専門的知識や操縦技術が必要な高い障壁があることから、自作を前提とするFPVドローンを使用する人は少なく、専門的知識や操縦技術を有する小中学生が日本代表ドローンレーサーとなって世界進出するケースも珍しくないという。

FPVドローンは、自身で機体の組立や設定をすることでドローンの基礎知識を習得でき、機体の仕組み、ハンダ付け、などを大人と子供が一緒に行うことで、年齢を超えたコミュニケーションスキルの習得もできるとする。資格を取得し、機体を購入し、飛行してお金を稼ぐだけではなく、難易度が高いFPVドローンだからこそ「お金で買うことができないドローンのノウハウ」を習得できるとしている。

なぜ飛ぶのか?なぜ壊れるのか?どうしたら上手く飛ばせるのか? ドローンのことを包括的に学べるのが「FPVドローン」だという。

FPVドローンの製作・操縦・空撮を学べる3ステップ

FPVドローン体験ゼミ

このプロジェクトに参画したozoraが2024年4月にをリリースした「GlobeXplore」Steam版を使って、事故の心配のないシュミレーター教習を行う「FPVドローン体験ゼミ」を、東京・名古屋・大阪・博多・仙台・新潟・広島で順次開催する。

土日祝のいずれか1日12時間で、ドローンを飛ばすために知るべきルールを知ったうえで、「GlobeXplore」Steam版を使い「ACRO MODEでの操縦ができるようになる」ことをゴール設定とし、受講料は税込19,800円。「GlobeXplore」Steam版とBetaFPV LiteRadio 2 SE Radio Transmitter 2.4G プロポ送信機(日本技適対応品)とテキストも含まれる。

「FPVドローン体験ゼミ」受講後は、ドローンコミュニティ"Propora"(月額円900円)に入会できる。ドローンコミュニティ"Propora"では各自の練習成果に合わせたオンラインレッスンを行ったり、希望者に向けて国家資格「第四級アマチュア無線技術士」取得や「第四級アマチュア無線局開局」の申請のためのオンライン説明会を開催し、実際にFPVドローンを飛行させるための準備を進める。

FPVドローン製作ゼミ

その後は「FPVドローン製作ゼミ」に参加して、マイクロドローンの製作を以下の4つのクラスから選択して体験できる。

  • Cetus kitを使用するエントリー:税込49,800円
  • Cetus Pro FPV Kitを使用するビギナー:税込69,800円
  • Flywoo Flylense 85に4Kカメラを装備するベーシック:税込199,800円
  • Flywoo Flylense 85に4KカメラとSkyzone SKY04X V2 OLED FPV Gogglesを装備するアドバンスド:税込299,800円

FPVドローン操縦ゼミ

「FPVドローン操縦体験ゼミ」で操縦の基本を学び、「FPVドローン製作ゼミ」でマイドローンを入手し、いよいよ「FPVドローン操縦ゼミ」で、体育館のような屋内で実際のFPVドローンの操縦指導をドローンレーサー(選手)から受け「FPVドローンの製作・操縦・空撮ができる」ことをゴールとする。受講料は税込19,800円。

各受講料

  • ドローン体験ゼミ:税込19,800円
  • FPVドローン製作ゼミ エントリー:税込49,800円
  • FPVドローン製作ゼミ ビギナー:税込69,800円
  • FPVドローン製作ゼミ ベーシック:税込199,800円
  • FPVドローン製作ゼミ アドバンスド:税込299,800円
  • FPVドローン操縦ゼミ:税19,800円
  • ドローンコミュニティ「Propora」:月額900円

「FPVドローン操縦体験ゼミ」を2024年7月初開講

まずは「FPVドローン体験ゼミ」を中高生の夏休みに合わせて、東京と大阪で開講する。

開催概要

ドローン大学校ホームページから申込可能で、各期先着12名で定員となる。

受講料は、「GlobeXplore」Steam版とテキストを含めて受講料は税込19,800円。親子参加の場合は、親のみ9,800円で教材なしで受講できる。

▶︎ドローン大学校

▶︎ozora

© 株式会社プロニュース