日吉大社で庖丁まつり

大津市の日吉大社で、古い包丁を供養し五穀豊穣などを願う「庖丁まつり」が行われました。

「庖丁まつり」は、日吉大社の西本宮で、厳かな雰囲気の中執り行われました。式では、料理人や一般の見物人など参列者およそ100人が見つめる中、庖丁道・清和四條流の小川勝盛さんが箸と包丁を巧みに使い、手で直接触れることなく、食材を切って盛る、「式庖丁」を奉納しました。この「式庖丁」は古くから宮中に伝わる正月を祝う儀式の一つとされ、江戸時代以降は料理人の技能向上の技として、様々な流儀が存在しているということです。5日奉納されたのは「神龍の鯉」と呼ばれる型で、滝を上った鯉が龍になるという故事から、縁起の良いものとされています。式典ではほかにも、祝詞や神楽が納められ、五穀豊穣や料理の上達などが祈願されていました。

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