神経発達症児の迷子対策にGPSアクセサリー

自閉症など神経発達症の子どもたちの事故を防ごうと湖南市の助産師が、クラウドファンディングを活用してGPSを入れられるアクセサリー作りに取り組んでいます。

幸道和樹医師は「刺激にすごく反応しやすい子はいて、急に走り回ったり、ちょっとした刺激で動いたりすることがある。ちょっと目を離した隙にいなくなってしまうケースが実際あると思う」と話しました。

湖南市の産婦人科クリニックで、助産師として働く日野梢さん。出産後の日常の困りごとなどの相談に応じる中で、発達障害や自閉症など、神経発達症の特性で困っている声を聞き、GPSを入れられるアクセサリー作りに取り組んでいます。

日野さんは、子どもたちが違和感なく、衣服につけられることができるアクセサリーを作ろうと去年11月頃から試行錯誤してきました。仕事から帰宅した後や休日に、時間を見つけてはスケッチブックに明るく彩る様々なデザインを描き、実際に数種類のケースを購入して身に着け、重さや着け心地を確認して試作を重ねてきました。

日野さんは「刺繍などは素人で、子どもの行事に合ったものを作るぐらいだった。今回のプロジェクトをきっかけに本格的にやり出した感じ。少しずつ応援の声が多くなっているのが、うれしい」と話しました。

今月23日までとしているクラウドファンディングでは すでに目標の10万円を突破し目標金額を20万円にしました。集まった支援金でGPS収納アクセサリーを作り、湖南市の療育教室「ぞうさん教室」に寄贈する予定ということです。

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