夏に向けてエアコンの試運転は必須! すぐにできる節電方法は?

試運転前の準備

しばらく動かしていなかったエアコンは使う前に、必ず試運転をしましょう。エアコンの試運転に必要な準備手順を紹介します。

コンセントにほこりがたまっていないか確認する

まず、エアコンのコンセントにほこりがたまっていないか確認しましょう。電源プラグとコンセントの隙間にほこりがたまっていると、発火の原因になるので注意が必要です。

ほこりがたまっている場合は、乾いたタオルで拭きとってください。コンセント周りを拭くので、安全のために濡れたタオルを使わないようにしましょう。

排水ホースを点検する

室外機の排水ホースの先が持ち上がっていたりゴミが詰まっていたりすると、エアコン運転中に室内機から水漏れする恐れがあります。ホースの位置を変えたり、ゴミを取り除いたりしてから使用しましょう。

フィルターの汚れを確認する

長く使っていないフィルターは汚れがたまっていることが多く、エアコンの効きが悪くなったり悪臭を発したりします。フィルターにカビが生える場合もあるので、汚れていたら清掃しましょう。フィルターの汚れやカビは、人やペットの呼吸器系に悪影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。

リモコン画面の表示をチェックする

リモコンの液晶画面が、正常に表示されているか確認しましょう。液晶画面に何も表示されないときは、電池切れの可能性があります。

試運転の方法

エアコンの試運転は、最低温度に設定して行います。冷房運転になっていることをリモコンで確認し、温度を最低設定温度の16度にして10分程度運転してください。運転しながら、室内機の吹き出し口から冷風が出ていることを確認しましょう。もし冷風が出ていなければ、リモコンで電源を切ってから室内機本体の電源プラグを抜いて、もう一度コンセントに差してください。

この状態で冷房運転して、冷風が出るか再度確認します。これでも冷風が出ないようなら、室内機のランプが点滅していないかチェックしましょう。タイマーランプや除湿ランプ・みはりランプなどのランプが点滅していると、エアコン本体が正常に作動していない恐れがあります。

運転方法を工夫して電気代を節約

夏になるとエアコンの使用時間が増えるので、電気代が一気に上がります。エアコンは運転方法を工夫すると電気代が抑えられるので、その方法をご紹介します。

自動運転にする

電気代を節約しようとして風量を抑えると、かえって電気代が高くなります。風量が弱いと室温が設定温度に達するまでエアコンが運転し続けるため、時間がかかります。設定した温度に達するまで、風量を自動で調節してくれる自動運転にすると電気代は安くなります。

設定温度と風向きを考慮する

冷房の設定温度を1度上げると、約13%の節電になると言われています。また、冷やされた空気は床付近に溜まりやすいので、温度ムラをなくすために風向きを水平にすると効率よく冷房可能です。また、補助的に扇風機を使って部屋の空気をかき回すようにすると、さらに温度ムラがなくなります。

室外機に直射日光を当てない

室外機が熱くなると、放熱しにくくなるので冷房効率が下がります。日よけなどで室外機に直射日光を当たらないようにすると、冷房効果を高められます。

また、室外機の吸い込み口や吹き出し口の近くに物が置いてあると、吸排気に余計な負担がかかるので冷房効果に影響する場合があります。そのため、日よけを作るとともに、室外機の周囲を片付けることも大切です。

エアコンの試運転を済ませ、電気代を節約して夏を乗り切ろう

夏にエアコンを使用する前に、エアコンに異常がないか点検して試運転しましょう。エアコンの温度設定を少し高めにし、風向きを水平にして温度ムラを抑え、室外機に日よけをするなどの工夫をすれば電気代もある程度安くなります。

出典

経済産業省 夏季を迎える前のエアコン試運転の重要性について
経済産業省 資源エネルギー庁 無理のない省エネ節約
経済産業省 資源エネルギー庁 エネルギー価格激変緩和対策事業

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社