横田早紀江さん 事態進まず…「寂しさといら立ち」示す-夫・滋さんの死から4年【新潟】

事態進まず...「寂しさといら立ち」

拉致被害者の横田めぐみさんの父・滋さんが亡くなってから、6月5日で4年です。妻の早紀江さんは、滋さんを失ってなお事態が進まないことへの寂しさといら立ちを訴えました。

■横田早紀江さん
「本当にさみしいものですし当初は緊張してましたし、がんばらなくちゃという思いが強かったのでがんばっていられたんですが、段々ちっとも動いていかないし解決もしないし、何もわからないお父さんも二度と帰ってこないという思いが交錯して、年齢もいってくるとそういう寂寥感が強くなって。」

寂寥感…早紀江さんは、今の思いをそう語りました。
横田滋さんは、めぐみさんとの再会が叶わぬまま、2020年6月5日に亡くなりました。その間、めぐみさんの娘・ウンギョンさんに会えたことは、わずかな喜びだったといいます。しかし、その後の進展はありません。

■横田早紀江さん
「本当に進展していかない。何もわからない。なぜわからないのかもわからない。なにがあってこうなんですか。なんでもいいから明らかにしてくださいと一生懸命伝えている。」

岸田総理は、日朝会談の実現に取り組むと強調しています。しかし、現状は政治とカネをめぐる問題などばかりが取りざたされ、進展は見えません。

■横田早紀江さん
「大変なことが日本の中で行われていたのに、なんでこんなにのんきなんだろうという気持ちが一番大きい。何もかも丸投げしてでも会えるような状況を作ってもらいたいと思う。」

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