赤楚衛二、新境地を開けず『Re:リベンジ』安すぎる闇堕ちに錦戸亮の評価が爆上がり “嫌われるだけの主人公”に

赤楚衛二、錦戸亮(C)ピンズバNEWS

赤楚衛二(30)主演の連続ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系/木曜よる10時)の第9話が、6月6日に放送される。5月30日に放送された第8話では、主人公である天堂海斗(赤楚)の行動が破綻し、錦戸亮(39)演じる外科医・大友郁弥の評価がますます上がってしまっている。

同ドラマは、日本屈指の巨大病院・天堂記念病院を舞台に、“野心”と“復讐心”が入り乱れるリベンジサスペンス。物語が終盤に向かっている本作だが、心臓血管外科プロジェクトの始動を焦る海斗は、投資会社との融資契約に心臓手術と失敗続き。そのため、視聴者の期待の声が寄せられているのは大友ばかりで、海斗の存在感がますます薄くなっている。

第8話は、天堂記念病院で手術を受けた、朝比奈陽月(芳根京子/27)の妹・美咲(白山乃愛/11)が亡くなった。医師・若林雄介(橋本淳/37)は海斗に、執刀医・岡田千尋(内田慈/41)が手術中にミスをした可能性があるとし、死因を明らかにするため、美咲が火葬される前に遺族に病理解剖を提案するべきだと訴える。

しかし、海斗は会長・天堂皇一郎(笹野高史/75)に、証拠になりそうなデータベースを削除するよう告げられ、削除ボタンを押して医療ミスを隠蔽してしまう。その頃、海斗が以前勤めていた出版社に、美咲の手術が医療ミスの可能性があるという匿名メールが。後輩・木下紗耶(見上愛/23)は海斗に、本当に手術は成功したのかと問い詰めるが……という展開。

匿名メールを送っていたのは大友で、削除されたデータを事前に保存していて、海斗を追い詰めるという、主人公のような活躍を見せた。X(旧ツイッター)上では《一瞬で海斗をドン底に突き落とす大友先生の正義よ! 錦戸亮さんの少しの笑みと険しい表情の演技ヤバい!》など、錦戸の演技を評価する多くの声が。なぜにこんなに赤楚と差がついたのか?

■悪いやつにハマれなかった赤楚衛二

「そもそも、海斗の闇落ちに説得力がないんです。自分の権力に酔いしれての闇落ちなら分かりますが、現状、会長の天堂に頭を押さえつけられているわけですから、保身のために悪事を働いているだけの小悪党ぶり。隠蔽、パワハラと、視聴者に嫌われる振る舞いばかりで、これでは視聴者が大友に思い入れしてしまうのも当然です」(ドラマライター/ヤマカワ)

なぜにここまで視聴者に嫌われる主人公になってしまったのかーー?

「もともとは好青年の役が多い赤楚の新境地として、“悪いやつ”をやらせてみたいという、制作側の思惑があったのでしょう。ただ、闇落ちも仕方無しと思えるような、複雑な事情が描かれていない。父親の仇をとるという設定はありましたが、それは第3話ですでに解決済みで、中盤以降はただの傍若無人な主人公になってしまった。このままいくのなら制作側の落ち度ですよね。赤楚は頑張っているだけにもったいない」(前同)

ダークな弁護士が有罪確実な裁判でも無罪を勝ち取る、長谷川博己(47)主演の『アンチヒーロー』(TBS系)は、今期の民放ドラマで唯一、平均世帯視聴率2ケタをキープして好調だ。本作もダークヒーローとして、もっと違う海斗の描き方をしていれば、赤楚の評価も、4%台で低迷している視聴率も、もっと良かったかもしれない。

第9話は、海斗が隠蔽と嘘を重ねて、闇落ちがさらに深くなりそうだ。はたして、海斗の闇からの帰還はあるのか? 今後の展開に注目したい。

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