石原さとみ『Destiny』急速なトンデモ化で亀梨和也の評価もガタ落ち、赤楚衛二『Re:リベンジ』の二の舞い“幼稚すぎるキャラ”の悲劇

※画像はテレビ朝日『Destiny』公式サイトより

石原さとみ(37)主演の連続ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系/火曜よる9時)の最終回(第9話)が、6月4日に放送される。考察が盛り上がっていた本作だが、終盤に向けて、主人公の検事・西村奏(石原)と大学時代の恋人・野木真樹(亀梨和也/38)の不可解な行動に、視聴者から不満の声があがっている。

奏は真樹の放火事件の取り調べを再開するが、宅配トラックのドライブレコーダーから、大学時代の親友で弁護士の祐希(矢本悠馬/33)が事件現場の近くにいたことが判明。放火事件の犯人は誰なのか? その謎が明かされるとあって、5月28日放送の第8話の平均世帯視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と大幅アップ。しかし、その好調さも最終回でガタ落ちするかもしれない。

そんな第8話は、奏が祐希を問い詰めると、真樹の父で弁護士の・野木浩一郎(仲村トオル/58)に、就職先を紹介してもらうため野木邸を訪問したとき、家から火が上がっていた。近所の男性に声をかけられてあわてて逃げると、その途中で真樹を出くわしたと告白。つまり、祐希は放火していないのに、真樹が勘違いして彼をかばっていたのだ。

奏は真樹の取り調べをし、祐希が放火していないことを告げる。それを大畑支部長(高畑淳子/69)に報告していると、浩一郎の面会許可が出たと知らせが来る。奏が病室を訪ねると、白百合の花が届けられたが、送り主の名前はない。そして、放火犯に心当たりはないかと聞いたが、浩一郎は、僕に恨みのある人間はたくさんいるから見当もつかないと答え……という展開。

前回から引っ張った放火疑惑のエピソードだったが、真樹は祐希をかばったつもりが、勘違いという脱力させるオチ。真樹は何ををしたいのか、いまひとつ分かりにくく、X(旧ツイッター)上では、《事件の展開とかはめっちゃくちゃ気になるし、引き込まれてたりするけど、真樹の逃避行やアホ発言で全部がすっ飛んでしまう》などと、批判の声があがっている。

■奏・石原さとみにも批判の声が

「今回は、大学時代の友人で祐希の妻・知美(宮澤エマ/35)との会話で、検事であるにもかかわらず、真樹との逃避行を悪びれる様子のない奏にも批判の声がありました。終盤に向けて謎解きは盛り上がっているのに、メインの2人が浅はかすぎて、かなりのトンデモドラマになってきました。こうなると、視聴者はアッという間に離れるので、最終回の視聴率が心配です」(ドラマライター/ヤマカワ)

浅はかな主人公というと、今期のドラマの中では、『Re:リベンジ-欲望の果てに-」(フジテレビ系)の赤楚衛二(30)にも同じような声が。錦戸亮(39)演じる心臓血管外科医・大友郁弥への嫉妬や復讐など、子どもっぽい振る舞いに、多くの不満の声があがっている。

「視聴者を引き付けるため、びっくり系のストーリーが優先で、人物設定が甘くなっているのかもしれません。『リベンジ』は平均世帯視聴率が、初回は6.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)でしたが、第2話から4%台に急落しています。『Destiny』も最後に同じパターンにならなければいいのですが」(前同、ヤマカワ)

放火に関しては、元総理・東忠男(伊武雅刀/75)の秘書・秋葉洋二(川島潤哉/45)が、新たな放火犯の容疑者として浮かんできており、奏の父・辻英介(佐々木蔵之介/56)が死に追いやられた、環境エネルギー汚職事件の真相とともに、新たな展開がありそうだ。メインキャラの2人への不満を吹き飛ばす、納得のラストに期待したい。

© 株式会社双葉社