児島の魅力発信 映画製作に協力を 前野朋哉さん出演 CFで費用募る

倉敷市児島地区でロケハンする桑田さん。「児島には紹介したい風景がたくさんある」と話す

 生まれ育った倉敷市児島地区で映画づくりに取り組む桑田浩一さん(54)=倉敷市=が、来年5月公開予定の新作「ドライブタクシー」の製作費の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。今年指定90周年を迎えた瀬戸内海国立公園の景勝地・鷲羽山などでロケを行い、市出身の俳優前野朋哉さんらが出演。桑田さんは「児島の魅力をアピールする絶好の機会」と協力を呼びかける。

 幼い時に母に捨てられた経験を持つ女性と、余命わずかの母の親子愛を描いた物語は、桑田さんにとって5作目の監督作品。主役はフリーアナウンサー淵本恭子さん(岡山市出身)が務め、前野さんや長内美那子さん、渡洋史さんらテレビドラマなどで活躍する俳優陣が脇を固める。

 地元で美容院を営む桑田さんは現在、店の定休日にエンドロールなどで使用する王子が岳や通仙園といった景勝地の撮影に励む。今後は10月末から11月上旬にかけ、児島地区でキャストによるオールロケを敢行する。

 来年5月17、18の両日、児島市民交流センターでお披露目の上映会を開く予定。桑田さんは「見た人が児島はすてきなまちだと思ってもらえる作品を目指す。世界初の国立公園がある米国でも上映できたら」と夢を描く。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などの「晴れ!フレ!岡山」を活用し、240万円を目標に7月11日まで募る。返礼品は上映会のチケットや作品DVDなど。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/139494)。

前野朋哉さん

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