犬が『早く散歩に行きたい』と言っているときにする仕草や行動3つ 愛犬がやりがちなアピールとは?

犬が「早く散歩に行きたい」と言っているときにする仕草や行動

犬には散歩はつきものです。散歩が苦手な犬もいますが、完全室内飼いが一般的になりつつある現代では、とくに運動不足やストレス解消の面でも散歩が重要視されています。

とはいえ、ほとんどの犬は散歩が大好きなのではないでしょうか。場合によっては自分から催促してくる犬も。

そこで今回は、犬が「早く散歩に行きたい」と言っているときにする仕草や行動について解説します。スムーズに愛犬と意思の疎通ができるように、今一度確認しておきましょう。

1.吠える

犬にとって吠える行為は、人間の話すという行動に近いものがあります。たとえば「わんわん」「くんくん」といろいろな音を出して、気持ちを伝えようとしてくれますね。

朝起きたとき、昼、夕方、などある程度決まった時間にお散歩に行く場合、犬もそのタイミングを把握しているので、時間が近づくと待ちきれずにわんわんと吠え出すことがあります。

飼い主の顔を見ながらわんわん吠えては玄関まで走っていく、などという行動が見られたら、これは犬の「散歩の時間でしょ!」という合図です。

しかし、飼い主の方をチラチラ見ることもなくひたすらに吠えていたり、窓の外を見て吠えていたりする場合は無駄吠えであることも多いです。しかも、この行動に対して散歩に出るなどの成果を与えてしまうと、『吠えたら外に連れて行ってもらえる』と誤って学習してしまうので注意が必要です。

2.玄関でじっと扉を見ながら待つ

玄関でじっと扉を見ながら待つという行動も、「あそこから外に行きたい」という犬のお散歩アピールです。

いつもの散歩グッズが手に届くところにある場合は、それを引っ張り出して玄関に陣取ることもあります。

また、じっとしていたあとに飼い主さんと玄関の間を何度も行き来するという「お散歩行こうよ」アピールもありますね。これは「こっちだよ」「こっちから行くんだよ」と、飼い主を誘導、誘っている仕草です。

3.飼い主の後ろをずっとついて歩く

飼い主の後ろをずっとついて歩くという行動は、散歩に限らず、何かの要求のために行っている仕草です。

飼い主に自分の存在をアピールし、目があえば期待に満ちた目で見つめ返し、チラチラと玄関の方を見たり一声わんと吠えてみたり、というような行動につながることが多いようです。

これはご飯の要求であることも多いのですが、散歩の要求の場合は、自分と目があった飼い主を玄関に誘導するような動きを見せることで分かります。

アピールに気が付かずに飼い主が座っていたりすると、その足元から離れずに自分の存在を強調しますし、その後飼い主が立ち上がれば勢いよく一緒に立ち上がり、また玄関に誘導しようとするでしょう。

犬から散歩に誘われた際の注意点

犬の「早く散歩に行きたい」という要求ですが、かわいい仕草で誘われるとついつい応じてしまいそうですが、少し注意が必要な場合もあります。

「飼い主が自分の要求を飲んで散歩に連れて行ってくれた」ということが続くと、犬はいつでも要求を飲んでもらえると誤って学習してしまいます。吠える、ついて歩く、などの行動をすることで「お散歩」という成功を経験することで、その行動が余計に身についてしまうことがあるのです。

つまり、飼い主の都合などお構いなしに、要求が通るまでずっと吠えていたり、ずっと後をついて回ってきたりするようになります。

また、そのほかでも犬の要求にすぐ応えることを続けていると、犬たちの要求はどんどんエスカレートしていき、最終的に言うことを聞かない飼い主に対して攻撃をしてくる可能性も出てくるのです。

散歩や食事については決まった時間、あるいは飼い主の都合がつく時間というルールであるということをしっかり犬に覚えてもらいましょう。要求があっても都合がつかなければ待たせる、ハウスで待機させるというトレーニングをしておくとよいでしょう。

まとめ

犬にとってお散歩と食事は一日のうちの大きな楽しみのひとつです。楽しみすぎて要求してしまうという気持ちは飼い主も十分理解できますし、気持ちに応えてあげたいものです。

愛犬が不要な要求を繰り返して「要求をしても応えてくれない」という経験をする前に、たっぷり運動をさせてあげて満足感を得られるようにしてあげたいものですね。

※動画・画像がうまく表示されない場合は「わんちゃんホンポ」サイトにてご覧ください。

© 株式会社ピーネストジャパン