松本人志の代理人弁護士 「休業損害」上乗せも 慰謝料5億+弁護士費用5000万円に

 松本人志

 お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(60)が、自身の女性問題を報じた週刊誌「週刊文春」の発行元・文藝春秋などに対し、名誉毀損されたとして5億5000万円の損害賠償などを求めた訴訟の弁論準備手続きが5日、非公開でオンライン上で行われた。松本は出席せず、終了後に代理人の田代政弘弁護士が都内で取材に対応。現在の慰謝料に芸能活動休止中の松本の休業損害を上乗せする可能性を示唆した。

 松本側が文春側に求めている損害賠償・5億5000万円は慰謝料5億円に、弁護士費用5000万円という内訳だが、松本は裁判に注力にするため、1月から芸能活動を休止中。田代氏は「休業損害を上乗せする可能性がある」と話し、慰謝料の中に休業損害を含める、もしくはプラスするという双方の可能性があると説明した。

 これまで松本側は、今回の裁判の火種となった昨年12月27日発売号の週刊文春の記事で、松本から性的行為を強要されたと訴えたA子さん、B子さんの特定を求めていた。だが、文春側が応じなかったため、今回も重ねて要望したという。

 田代氏は「準備書面は4月末の時点で出してますが、それについて(文春側から)反論はなかった」と説明。「こちら側は『(A子さん、B子さんを)特定してください』と言っているわけじゃない。『特定されないと認否ができない』と言っている」とし、「以前に(文春側は)『取材源の秘匿』と言っていたが、こちらはその問題ではないと主張している。それに対する反論がない」と指摘した。

 今後についてはA子さん、B子さんが特定されない場合を想定し、「特定がされないっていう前提で裁判を進めることになる」と説明。「文春側が真実性、真実相当性を立証、主張するということ」と話した。次回は8月14日に今回同様、オンラインで準備手続きを行うとし、「期間が空いてるんだから、(文春側が)『次回の期日までに真実性、真実相当性の主張を全て一通り終わらせる』と言っている」と、文春サイドの主張を明かした。

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