TBS、TOPPA×プラザスタイル×unerryの4社で店舗DX共創スペース「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」を提供開始 / Screens

株式会社TBSホールディングス(以下、TBS)、TOPPAN株式会社(以下、TOPPAN)、TBSのグループ会社である株式会社スタイリングライフ・ホールディングスプラザスタイルカンパニー(以下、プラザスタイル)、株式会社unerry(以下、unerry)の4社は、店舗DX推進に向けた取り組みとして、TV/Web広告/店舗の垣根を超えたメーカー向けの共創スペース提供において連携。店舗DX共創スペース「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB. (プラザ アジャイル コミュニケーションラボ)」を、プラザスタイルのPLAZA店舗で2024年6月から提供開始する。

4社が連携することにより、美的感度、情報感度、情報発信力が高いとされるPLAZA店舗への来店顧客をメインターゲットに、メーカーの製品を「知る」「理解する」「試す」「比べる」シーンを創出。特に、ビューティー&ヘルスケア商材を展開するメーカー向けに最適な共創スペースを実現する。

データ連携と分析レポートイメージ:店舗ごとの来店状況、来店者行動傾向、など

TOPPANが持つ豊富なマーケティング支援ノウハウを活かした施策の設計から運用までのサービス提供と、月間800億件以上の人流・購買データが蓄積されているunerryのリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®」(※1)を活用した、広告・効果測定(分析)ソリューションを融合。

これにTBSが持つさまざまなコンテンツを活用したTVや、プラザスタイルのオウンドメディア(アプリ・ホームページ)による情報発信を組み合わせることにより、顧客データ、Beaconなどを活用したPLAZA店舗での行動データから、消費者の来店・来棚状況を可視化する「パーチェスファネル分析」(消費者の購入までの意識の遷移を図化したもの)などが可能な「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」を提供する。

■背景

近年、消費者の購買意思決定の多様化が進み、企業では消費者一人ひとりに対するより適切なコミュニケーションが求められ、特に日用消費財分野においてはスピーディーで柔軟なアジャイル的マーケティング手法の取り組みが活発化している。

多様な消費者ニーズに応えるには、実際のマーケットでの反応も得ながらブランド戦略を構築する必要があり、そのためにはデータを取得しやすいECサイトだけではなく、リアル店舗でのマーケティングの取り組みも重要。しかし、これまでリアル店舗で必要なマーケティングデータを取得できる「仕組み」(店舗・顧客情報、メディアを統合したサービス)は多くなかった。

このため今回、資本業務提携を締結しているTBSとTOPPANは、さまざまな分野での協業を検討してきた中で、unerryとともに、TBSのグループ会社であるプラザスタイルのPLAZA店舗において「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」の提供を開始する。

■「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」のサービス提供内容

「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」では以下3つのサービスをさまざまに組み合わせて提供する。

1.対象商品の告知、来店促進や購買に導く広告サービス
TBSでのTVCM/インフォマーシャルからPLAZAオウンドメディア/SNS、外部Web広告メディアなどターゲットに合わせた広告提供

2.来店/来棚/購入推計をはじめとした分析サービス来店/来棚などの行動分析サービス
店舗の棚やオンライン上での商品に対する実際の反応や評価を取得するモニタリングサービスの提供

3. 商品開発やコミュニケーションプランに活かせるテスト環境の場の提供
広告施策に連動したプロモーション用の専用棚提供などによる「販売」の支援環境提供

■4社の役割

・TBS:目的やターゲットにあわせ、TVを中心としたコンテンツを提供
・TOPPAN:対象ビジネスをグロースさせる視点でのバリューチェーン構築・全体運用を実施
・プラザスタイル:全国のPLAZAの店舗内で売場を提供し、PLAZAのオウンドメディアを活用した集客・告知を施策に合わせて実施
・unerry:人流データを活用したPLAZA店舗来店者に対する広告配信や、広告視聴・来棚・購買などの統合分析を実施

■価格

TVメニューまで含めたフルパッケージで3,000万円~。その他予算に応じたメディア配分、店頭メニュー、分析内容の選択も可能。

■今後の展開

TBS、TOPPAN、プラザスタイル、unerryの4社は、さまざまなメーカー企業の製品に関するコミュニケーションをサポートし、その取り組みの効果も計測・分析することで、2025年度までに3億円の売上を目指し、今後のメーカー企業の商品開発・販売やコミュニケーション戦略の構築に寄与していく。

将来的にはTBSグループID(TBSグループが提供する各種サービスを1つのIDで利用することができる便利な会員サービス)との連携によって、「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」をメーカーがあらゆる購買を検討している消費者に対してアプローチできる「メディア」としての提供を目指していく。

また、「PLAZA AGILE COMMUNICATION LAB.」を、TOPPANとTBSを中心とした協業シナジーを生む取り組みとして、「新たなメディア」の姿を目指し推進していく。

※1 「Beacon Bank®」について
unerryの運営するリアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank®」には、月間800億件以上の位置情報ビッグデータや購買データが蓄積されており、各流通店舗の商圏や集客力・客層の変化、どんな業態の店舗にどのような頻度で消費者が訪れているかなどが解析できます。また、「Beacon Bank AD」では、クッキーレスで、解析データを独自のプッシュ広告ネットワークやSNSと連携して販促広告を配信し、来店効果や来棚効果を計測することができる。

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