谷口徹もやさしい1Wで飛ばし重視に「稲森と時松に負けないように」

谷口徹の最新の14本(撮影/服部謙二郎)

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(5日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)

今季もレギュラーツアーとシニアツアーを行き来し、精力的に試合に出場している谷口徹。5月中旬に行われたレギュラーツアーの「ミズノオープン」では今季初の予選突破。翌週のシニアツアー「すまいーダカップ」では3位タイに入るなど成績は上り調子だ。そんな谷口徹のメジャーに挑む14本のクラブをチェックしてみよう。

昨シーズン使っていたG430 MAXに戻した(撮影/服部謙二郎)

ドライバーはシーズン序盤にピンの「G430 MAX 10K」を使っていた。「みんな良くなっちゃうから、あんまり10Kの恩恵を受けられていないんですよ。ドライバーが下手でも上手く飛んじゃいますから」と冗談を言いつつもその寛容性を気に入っていたが、「中日クラウンズ」から昨年まで使っていた「G430 MAX」に戻していた。「(慣性モーメントが大きすぎると)曲げたい時の曲げる度合いが難しいから、かえって難しい時がありました」とコースが狭い“和合”に対しては、多少でも操作性のあるヘッドの必要性を感じたのだろう。

シーズン序盤に使っていたMAX10K(撮影/服部謙二郎)

その後の試合で結局「10K」は登場せず、使い慣れたヘッドで調子を上げてきた。「10K」をやめたにせよ、「G430 MAX」だって、谷口が使ってきた歴代ドライバーに比べたら十分やさしいモデル。「もう技術は捨てたんですよ。今はそういうクラブなんじゃないですか、やっぱり」と話し、「稲森(祐貴)と時松(隆光)を飛距離で抑えられているからいいんですよ。向こうは自分が飛んでいるって言い張っていますけど、トラックマンの数値で僕の方が勝っていたんでね(笑)」と、20歳以上年の離れた後輩たちとの飛距離争いが、目下のモチベーションになっているようだ。

アイアンは2モデルのコラボ(撮影/服部謙二郎)

セッティングの中でもう一つ面白いのは、7番アイアンが2本入っていること。5~7番にスリクソン「MkIIZX5」、7番~PWにヤマハ「RMX116アイアン」を入れている。「(ZX5が)あったほうが楽なんですよね。球が上がりやすいから。ZX7も試しましたが、5のほうがフィーリングが良かったです」と、アイアンにもやさしさを加えた。

52度は最新のボーケイウェッジ「SM10」、58度は約10年前のモデル「SM5」を継続して使用中。そしてパターも不動のエース「ホワイトホット#5」が入っていた。

もはや永久シードもののパター(撮影/服部謙二郎)

<開幕前の谷口徹のクラブセッティング>
ドライバー:ピンG430 MAX(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD PT(硬さX、重さ60g台)

フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス2 PLUS(3番16.5度)、ステルス2(7番21度)
シャフト:3番/ツアーAD DI(硬さX、重さ70g台)、7番/ツアーAD VF(硬さX、重さ70g台)

ユーティリティ:タイトリスト 915Hユーティリティ(23度)
シャフト:ツアーAD DIハイブリッド105X

アイアン:スリクソン ZX5 Mk II(5~7番)、ヤマハ RMX116アイアン(7番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ウエイトロック

ウェッジ:タイトリスト ボーケイデザインSM10(52度)、ボーケイデザイン SM5(58度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ウエイトロック

パター:オデッセイ ホワイトホット#5

ボール:タイトリスト プロV1x(2021年)

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