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麦が黄金色の穂を実らせる「麦秋」の時季となり、鳥取県中部の産地、倉吉市と北栄町では収穫が最盛期を迎えている。晴天に恵まれた5日、同町の麦畑では勢いよく麦を刈り取る大型コンバインの音が響き渡った。
町内の生産者237戸でつくる中北条水田生産組合(山本泰夫組合長)はこの日、同町国坂の麦畑約3ヘクタールで約6トンを収穫。山本組合長は「上々の出来栄え。全員で管理に気を配った成果が出た」と目を細めた。同組合は2年周期で麦、米、大豆を生産する輪作に取り組んでおり、麦の収穫後は大豆栽培の準備に入る。
JA鳥取中央管内では今季、ビールと麦茶用の二条大麦「しゅんれい」と「はるさやか」の2品種を86.6ヘクタール(前年90.6ヘクタール)で栽培。昨年11月の種まき以降、天候不順などもなく順調に生育しているという。
総出荷量は260トンを見込み、うち175トンは倉吉市出身の磯野長蔵が創業に携わった大手ビールメーカー、キリンに出荷する。