荒尾競馬場跡の再開発、市が基本設計を発表 道の駅と保健・福祉・子育て支援施設

荒尾競馬場跡地に造るウェルネス拠点施設(赤線内)の完成予想図。一帯では、大型量販店「トライアル」が出店予定。場外馬券場「BAOO」は営業中(荒尾市提供)
荒尾競馬場跡地に造られるウェルネス拠点施設の完成予想図。左が道の駅、右が保健・福祉・子育て支援施設(荒尾市提供)

 荒尾市は3日、荒尾競馬場跡地再開発の中核となる道の駅と、保健・福祉・子育て支援の複合施設(市ウェルネス拠点施設)の基本設計が完成したと発表した。

 施設は競馬場跡の有明海側で、敷地面積2万3千平方メートル。鉄骨2階建ての道の駅(延べ床面積2243平方メートル)、保健・福祉・子育て支援施設(同3697平方メートル)を建設する。イベント開催も可能な鉄骨造の大屋根広場(同660平方メートル)で2施設をつなぐ。総事業費は約48億円。

 建設が進む地域高規格道路「有明海沿岸道路」インターチェンジから乗り入れでき、駐車場326台分を確保する。道の駅には、直売所、海を望むオープンテラス、24時間使用できるトイレを設置する。

 保健・福祉・子育て支援施設には、市の関連課、社会福祉協議会事務所、託児室、健診などに使う多目的スペースを置く。熊本大との認知症研究の最新成果を紹介する施設なども設ける。約100人が3日間避難できる備蓄倉庫、非常電源、マンホールトイレなどの防災機能も備えた。

 県内外5社でつくる特別目的会社「梨の花」(代表第一ビルサービス=広島市)が整備・運営にあたる。保健・福祉・子育て支援施設は2026年4月開業、道の駅は同6月開業予定。(大倉尚隆)

© 株式会社熊本日日新聞社