札幌復帰望む声湧くも、5か月以上公式発表なし…ドウグラスの新天地決定

ドウグラス・オリヴェイラ 写真:Getty Images

昨季、北海道コンサドーレ札幌からいわてグルージャ盛岡へ期限付き移籍していたブラジル人FWドウグラス・オリヴェイラは、今月5日にブラジル国内クラブへの加入が正式決定。札幌はFW鈴木武蔵、FW大森真吾以外のストライカーが不在である中、数ヶ月にわたりドウグラスの去就について公式発表していなかった。

現在29歳のドウグラスは、コリチーバをはじめブラジル国内の複数クラブを渡り歩いた後、2020年に札幌へ移籍。来日1年目からリーグ戦26試合の出場で2ゴールをマークしたが、熾烈なポジション争いで後れをとり、スタメンでの出場機会が限定。2022シーズンにはリーグ戦7試合の出場にとどまると、翌2023シーズンは盛岡へ期限付き移籍。J3リーグ23試合の出場でノーゴールに終わったほか、昨年9月以降は13試合中10試合でベンチ外と序列を下げていた。

札幌から盛岡へ期限付き移籍期間は今年1月1日までだが、札幌は同選手の去就について発表しないまま今季開幕に突入。J1最下位に沈み、生粋のストライカーである鈴木がここまでノーゴールと結果を残せていない中、一部ファン・サポーターからドウグラス復帰待望論が湧き起こっていた。

そんな中、リオ・ブランコESは今月5日にドウグラスの獲得を公式発表。ブラジルメディア『グローボ』によると、同選手は「とても伝統があり、コパ・エスピリト・サントで優勝したばかりのクラブに加入できて、とても満足している。この新たな挑戦にとても興奮しているよ。日本で数年間過ごして良い経験ができた」と、新天地決定への喜びをあらわにしたという。

昨季終了後に外国人選手の獲得がなく、2023年度の純損失4億1202万2000円と6期連続赤字である札幌。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督による攻撃的なプレースタイルを巡る議論が白熱する中、ドウグラスの退団でも賛否を呼びそうだ。

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