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2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。今回は、柔道日本女子、歴代最年長31歳で初めてのオリンピックに挑む、角田夏実選手を取材しました。大きな壁が何度立ちはだかっても、諦めきれない強い思いに迫ります。
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絶対女王でありながらも…オリンピックには届かず
48kg級で2021年から世界選手権3連覇!それも15試合オール一本勝ちとまさに無双状態だった角田選手。
そんな絶対女王ですが、オリンピックには縁がない柔道人生を送っていました。
角田夏実選手:五輪は元々は雲の上の存在だった。夢の中の夢みたいな感じだった。
オリンピックを雲の上の存在と語る訳は、東京オリンピック金メダリストの阿部詩選手の存在。2018年のグランドスラム大阪の52kg級にて、代表争いが行われた直接対決では敗北。
かつて52kg級だった角田選手にとっては大きな壁となりました。
対決での敗北をきっかけに、角田選手は、52kg級から48kg級への階級変更をするという大きな決断をします。
角田夏実選手:雲の上がちょっと見えかけてきて、届くものなら何をしてでもではないですけど、階級変更して少しでも可能性があるならと思って。
しかし、48kgでも東京五輪の代表にはなれず、1度は引退も考えたそうですが、諦めきれずパリ五輪を目指すために現役を続けることを決意しました。
より過酷な減量で“カラオケ”にも挑んだ角田夏実選手
階級変更に伴い、より過酷に減量に取り組んでいましたが、ある変わった方法を行うこともあるそう。
角田夏実選手:カラオケも歌うのも苦手だったんですけどトレーニングだと言われてやり始めたら結構好きになっちゃって。
なんと減量のために“カラオケ”を取り入れていたと言います。
角田夏実選手:
減量もあと2週間前とかに行ってひたすらめっちゃ暖房付けてサウナスーツ着て歌いまくる。
過酷なトレーニングを変わった方法で行う、かわいらしい一面も見せてくれました。
巴投げ+関節技の“最恐セット”が角田夏実選手の「メダルへの道」
そんな角田選手の武器は、相手を足で蹴り上げる「巴投げ」。
そして「巴投げ」で相手を倒した後にすかさず行う「関節技」のセット。
一体「巴投げ」と「関節技」の組み合わせは何がすごいのでしょうか。
「巴投げ」は一般的には片足で1回蹴る方法ですが、角田選手の場合、追いかけるように2段階で蹴り上げることで、決まる確率を高めているようです。
角田夏実選手:もう1個の足で後ろから追いかけてあげることで 相手も耐えられたと思ったところからもう1回蹴られる。
もう1つの武器である「関節技」は、関節技や締め技といった寝技を主体とした格闘技グラップリングで技術を磨いてきたそう。
去年の国際大会では、全4試合、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち!「関節技の鬼」と異名がつくほど世界に恐れられています。
角田夏実選手:
巴投げを防ごうとするときみんな投げられたくないから手が出てくるんですよ。そうなった時に寝技に行く時に脇があくと関節が入りやすくなるっていうのがあるので、関節技を警戒して脇を締められたら巴投げが入れられる。
「巴投げ」と「関節技」の組み合わせ“最恐セット”が角田選手にとってのメダルへの道です。
角田夏実選手:
今まで柔道をしてきた集大成。しっかり結果を出して金メダルを持って帰りたいなと思っています。
(2024年6月4日「めざましテレビ」放送より)