セッティング14本の中でアマチュアが増やすべきはUT? それともウェッジ?【あなたはどっち派】

西村優菜は6番アイアン相当のクラブとして飛び系アイアンを入れ、5番アイアン相当のクラブとしてUTを入れている(撮影:ALBA)

最近は6番アイアンを抜いてUT(ユーティリティ)を入れる女子プロも増えているという。ウェッジだって3本が当たり前のようになってきているが、果たしてアマチュアのスコアアップにつながるのはどちらなのだろう? 増やすべきはUTか、それともウェッジなのか? プロコーチとクラフトマンに話を聞いた。

「ミドルアイアンこそが大叩きの原因。UTを増やせば、長いパー3が楽になる」と話すのはプロコーチの吉田洋一郎。
 
「個人的にはウェッジのミスはほとんど1打でカバーできると思っています。しかし、ミドルアイアンだとセカンドOBだったり、林の中に打ち込むこともあるのでプラス2打、3打につながりやすい。そんな大叩きを減らしてくれるのがUT。UTだとダフったりトップしても、ほとんどの場合、100ヤード以上は転がってくれます」
 
「しかも、変な方向には飛ばず、取りあえず前には進みます。もう一つ、UTの利点は長いパー3が楽になること。180ヤードあるパー3でも、ティアップしてUTで打てればプレッシャーは少ない。1オンしなくてもグリーン近くには持っていけることが多いので、パーを逃してもボギーくらいで収まると思います」
 
一方、「ウェッジを増やすべき。ジャストで打てる距離が増えるのは有利。メンタルにも好影響」というのはプロコーチ兼クラフトマンの筒康博。
 
「スコアアップにはもったいないミスを減らすことが大切なのですが、アマチュアの皆さんはウェッジで距離を調整しようとしてミスになるパターンが多いと思います。目安となる距離がPWで100ヤードの人は、残り80ヤードからジャストで打てる番手がないときにPWを軽く打とうとしてミスをする。距離を調整するのは高難度の技です。だから1本でもウェッジを増やして、ジャストで打てる距離を増やすことはすごく有利」
 
「ウェッジの中でも自信がある1本をつくっておくと、さらに効果があります。私の場合、52度がそれです。アイアンで狙うときも『外しても、あのウェッジがある』と思えるだけで安心感にもつながります。その気持ちがあるとアイアンでもナイスショットが打てます」
 
さて、あなたはどちらを増やしますか?
 
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